昨日は夕方に日銀のレートチェック騒ぎがあった。確かにドル円もズルズルと下がってきていたところでもあり、歴史的な安値である76.25に急接近しているときでもあった。ドル円は77円台まで戻したが、もう介入もどきの動きには慣れてきているので、何もなかったであろうと悟るとすぐに値は戻って言った。ちょうど幾人かの買い戻しのストップロスをつけにいっただけという感じだ。
欧州市場ではイタリアやフランスの国債スプレッドがまたまた拡大してきており、ロンドン勢はユーロ売りで入ったようだ。しかし夜に仕事を抱えていたのでポジションを持つのをあきらめた。通常だったらストップ注文だけ置いてポジションを抱えるのだが、今週はパニックになっているので無理はしないようにしよう。
帰宅してから画面をのぞくとドル円はほぼ動かず。ユーロドルは1.41台を割れそうなところまで落ちていたようだが、その後の独仏首脳会談の話や、イタリア・フランスなどによるカラ売り規制の強化によって、1.43台の直前まで急速に買い戻されたようだ。そして米国株は上昇幅を広げつつある。毎日、大きくメクリ上げたり、深く差し込んだりで、まったく、ご苦労なことである。
それにしても為替相場が比較的におとなしい状態が続いているのに、米国株は激しい値動きを示している。5%級の上げ下げを連日、交互に繰り返している。昨日は大きく上げる番だと思っていたら、本当に大幅上昇を演じてしまった。となると今晩は大きく下落する番なのかも?
東京市場では日本株は高くはじまったが、クロージングにかけて勢いを失ってずっと垂れ気味となっていた。しかしそれを打ち消すかのように、欧州市場がスタートすると株価は勢いよく上昇してはじまった。これにつれて、ユーロ円も108円台ミドルまで垂れていたが、一気に109円台にかけあがった。
しかしその株価も、ちょっと垂れてきている。市場は徐々に週末に向けてのポジション整理とリスク回避に向かいつつある。ユーロも売られ気味ではある。ここはユーロ円の売り場探しとしよう。109円台の後半でショートにしたいのだが、109円台ならば作ってみる価値はある。最悪の場合は昨日の安値を抜けたところ、すなわち107円台に突入の瞬間をとらえて売り込んでいくのでもよいのかもしれない。
今晩はアメリカの小売売上高やミシガン大学が出る。それらはいずれも重要な経済指標なのだが、いかんせん、マーケットの混乱のほうに目が向いてしまっている。多少は相場のほうも反応はするだろうが、効果は長続きしないだろう。やはり注目は米国株の動向となってしまうのだろう。
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