みなさん、こんにちは。
■米ドル/円は75円台まで下落し、市場最安値を更新した
グローバルマーケットの混迷は深まっています。このコラムでご紹介してきた米ドル/円のターゲットである76.25円ですが、8月19日(金)についに決壊しました(「No.1避難通貨はスイスフランから円へ。米ドル/円76.25円割れの可能性は高い!」など参照)。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、一時は75.94円まで下落しましたが、その後のフォロースルーはなく、76円台を回復しています。
今週はJackson holeへ向けて大きな動きはなく、本稿執筆時点では76円台後半で推移しています。
ここで、今後の米ドル/円の行方を探るため、もう1つのsafe Haven currency(避難通貨)であるスイスフランの動きをチェックしてみましょう
■スイスの自国通貨安政策により、スイス高は調整局面に
先週のコラムでご紹介したSNB(スイス国立銀行)の自国通貨高抑制策が一定の成果を挙げており、スイスフランは今週に入って落ち着いた動きを見せています(「No.1避難通貨はスイスフランから円へ。米ドル/円76.25円割れの可能性は高い!」を参照)。
8月9日(火)に0.7064フランまで急落した米ドル/スイスフランですが、現在は900ポイントほど戻して0.7960フランで推移しています。
また、パリティ(1ドル=1スイスフラン)ブレイクまでもう一歩という1.0068フランまで下落していたユーロ/スイスフランも、本稿執筆時点では1.1450フランまで値を戻しています。
どちらも、スイスフランの安値圏で推移しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/スイスフラン 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/スイスフラン 日足)
SNBの努力によって、スイスはマイナス金利が徐々に浸透してきており、マーケットのスイスフラン高圧力は徐々に沈静化してきているようです。
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