昨日の夕方には、ユーロドルが1.45台に入ってきた。ここしばらくのレンジの上限ではある。グローベックスでの米国株は朝から高いので、ちょっとリスクテークの動きになる恐れ、すなわちクロス円などが大きく買われ、ユーロドルなどもカバーベースで上がってしまうことが起こりそうな心配もあったが、ここはひとつ、テクニカル面を重視してユーロドルの売りから入ってみることにした。
ユーロドルの1.45台をショートを衝くのは久しぶり。もちろん、いつまでものん気に持っていてよいわけではないので、昼間の高値である1.4550のちょっと外側にストップ注文の買い戻しを置いておいた。
このまま欧州時間ではユーロドルは1.45台の前半で小動き。もうちょっと様子見を続けて欲張ろうかと思っていたが、22時半に米国株がオープンとなると、いきなり米国株が上がってきた。すでにグローベックスでは大幅上昇をしていたので、それ以上の上値追いをするのは材料に欠けると思っていたので、まったくの予想外の値動きだ。
そこで仕方なく私はユーロドルを買い戻すことにした。さらなるリスク許容度の増大に備えたものだ。結局はその後のユーロドルの値動きだけを見ればたいしたことはなかったのだが、考えようによっては動かないものに手を出してしまったとも言える(反省)。
米国株は高値追いのままニューヨーククローズを迎え、その勢いはアジア時間まで継続して、日経先物は9000円にワンタッチ。そんなに外部環境が変わっているとも思えないのだが、マーケット全体がリスクテーク気味で動いている。
民主党の代表選の翌日なので、去年9月の連想から、本日も当局による介入が入るのではないかとの観測も流れたが、いままでのところ、何のアクションも見られない。野田氏が演説で、円高には断固たる対応をすると言っていたので、他の首相のときよりもアクティブにマーケットに打って出るかとの期待が大き過ぎたようだ。
アジア時間もずっと為替市場は動きがなかったが、微妙に株価もお疲れ気味な感じにも見えた。そもそも昨日に続き、中国株もイマイチ元気がない。リスクテークモードもとても力強く続くようにも思えない。そう思いながら見ていると、東京時間の終盤にユーロドルは1.4490台を触るようになってきた。
クロス円主導での下げも期待できるかもしれないし、結局昨日の高値もその後越えていくこともなかったので、同レベルにストップ注文を置いて、ユーロドルをショートにしてみた。珍しくすぐにすんなりとフェーバーになり、1.43台も見た。イタリア国債の入札を控えての警戒だったのかもしれないが、昨日は撤退を余儀なくされたポジションなので、一度利食うことにした。
今晩は夜にセンチメント指数と住宅関連のデータが出る。しかしすでに株高になってきたので、ファンダメンタルズ要因は無視されることになるだろう。それよりも夜中に出されるFOMCの議事録のほうが大事かもしれない。なにせ米国債が格下げされた直後の混乱を鎮めるための会議であった様相が強い。
しかも意見が大きく分かれたようでもある。今後の金融緩和をにらんだ議論がどの程度、活発になされたのか。それの真剣度の具合によってはドル安のリスクをはらんでいる。まあ、この時間は起きているかどうかわからないが、朝になってドル安になっていたら、そこからドルを売り込んでいっても間に合うと思う。
日本時間 18時30分
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