昨日の海外市場では注目の雇用関連の指標のほかにも、センチメント指標なども出るということで、関心が高まった。しかし肝心の為替相場は見慣れたレベルのまま。ドル円は76円台の中盤で、ユーロドルは1.44台ミドル。どちらかにポジションを傾けるにしても、いかにも中途半端な水準である。
なんだか仕方がないから経済指標が出た後に、その動きについていこうかともくらいしか考えられなかった。外部環境を振り返ると、株高と債券高になっている。どちらかが間違っているのだろうが、今のところわからない。
ADP雇用指数の数字は9万人となり、予想を若干下回った。これをマーケットが動くきっかけになるかと期待していただけに、ほとんど相場は動かず。もっとマーケットのほうでも反応があってしかるべきなのに、最近はマーケットのほうは悪い材料には反応しにくくなってきているのも事実だ。来週に発表されるオバマ大統領の経済対策への期待からか、良い数字にしか反応しないのだ。反応しなのではポジションを作っても仕方がない。
米国株が始まったが、一段高の様相となった。これは今週に入ってから顕著になった傾向であるので特に驚きはないのだが、だからといって為替相場のほうはリスクテークの形で動き出すわけでもない。ユーロ円をはじめとするクロス円は、どちらかというと売られ気味。すぐにシカゴ購買部のデータが出たが、この景況感指数が予想以上に良かった。マーケットはやはり好材料には過敏に反応した。
為替相場もドルの全面高に向かい、ユーロドルは急激に重くなってきた。私も少しユーロドルを売ってみてはすぐに買い戻すを繰り返しているうちに、1.43台に突入してきた。しかしドル金利がそんなに上昇しているわけでもないので、ジョビングはほどほどにして、寝ることにした。
本日のアジア時間にドル円は77円台を回復したが、やはり77.20あたりにかけては重さを再確認させられた。ちょっとそこから上値追いするにはさらなる材料が必要となるだろう。私はドル円の売り注文をもともと77.09で置いてあったので、それでショートポジションとなった。
これはドル円がまだまだレンジ相場だと想定してのポジションである。77円台になったら売り。また反対に76円台の前半まで差し込んだら、そこでロングにする。このショートは76円台の中盤で利食うつもりであり、下がってきたからといって76円台の前半ではトレンドフォローはしないつもりだ。
アジア時間にはドル円が乗り移ったように動きをなくしていたユーロドルだったが、欧州時間にはいると動き始め、久しぶりにユーロドルは1.42台に突入してきた。ギリシャからのネガティブな話しで出ているせいなのか、ユーロ独歩安の形だ。ドル高につられてドル円もまた77円近辺まで戻してきてしまった。
今晩もセンチメント系の指標が出るが、翌日に雇用統計という大きなイベントを控えているため、様子見の姿勢の方が強まるだろう。リスク回避的な動きにつながらない限り、円ショートはあんまり深追いしたくない感じだ。また月曜日はアメリカ休みなので、今夜あたりから参加者が少なくなるのも、動きを鈍くさせる要因となる。
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