昨日はユーロ円のショートを作って欧州市場を待ったが、序盤ですでにロスカットがついてしまった。ユーロ円が戻し基調だったので途中であきらめてはいたのだが、なかなか105円台に乗せて来なかったため、一縷(いちる)の望みを抱いて待っていたが、やはり無念だった。
まあ、いまさらギリシャの金利が上がるのは何の不思議もないわけだし、むしろショートカバーのほうが怖いのは分かりきったことである。それでもまだユーロを取利囲む環境はなんら改善していないし、チャートを見てもユーロドルなどは1.40台を割り込んだあたりから完全に下向きトレンドになってしまっている。40ポイントのロスなどはとっとと忘れよう!
そういうわけで再度のユーロドル、またはユーロ円の売り場探しとなった。ショートカバーでやられてしまったので、売り場はどこかとチャートを見て探すことにした。その前日のユーロ円の高値が105.87であり、その後は105.50あたりが短期的に壁になっている形をしている。やはり105円台の前半は売りなのかもしれない。買い戻しのストップ注文は105.80で置くことに決して、マーケットの動きを待った。
待つとは言っても経済指標は何もない。何を待っているのかというと、欧州発の要人発言だ。フランスの銀行がドル資金の調達ができないとか騒がれているのだから、何かのメッセージが出て来てもよさそうなものだ。ちなみにギリシャの2年債の利回りは、ついに72%まで見ている。
米国株はストロングスタート。ちょっと自分の思い描いていた格好と違う。ユーロ円もなんとなく105円台が定着してきた。こうなったら売り注文だけでも出して、来たらラッキーベースで寝てしまうことにした。ストップ注文は105.80で置いてあるのだから、入り口は105.60でよいだろう。この辺が際どいはずだ。朝起きてみたら、近くまでは上がっていたようだが、私の売り注文は出来ていなかった。がっかり…。
あのまま自分の目で見ている時に、10ポイントや20ポイントをケチらずに売っておけばよかった。あまりにも悔しかったので、朝いちで売ってみることにした。105.26だった。今日のアジア時間は材料も少ないし、相場の方も小動きだろう。勝負はロンドン市場からになるだろう。そう思ってのんびり構えている感じだったのだが、東京市場のランチタイムにグローベックスでの米国株が急激に押してきた。
よく理由は分からないが、それにツラれて日経先物も下落。市場全体がリスク回避の体制に入ってきた。ドル円は相変わらずぜんぜん動かないが、ユーロ円が下がってきた。105円台を割り込んできたので、私も緊張して待つ。しかし104.70あたりでいったんは止まった。その後は後場の日本株が始まって、株価の下落とともに何度もユーロ円は下値トライをするのだが、なかなか突っ込まない。
自分の都合で考えるのもどうかとは思ったが、昨日40ポイント持っていかれたので、今ならば45ポイント取り戻せるという、かなり単純な理由で私は買い戻した。こういうときは利食ったあとに大きく落ちるものだよなぁ。でもまた売り直せばよいと自分を慰めることにした。フランスのふたつの銀行が予想通りに格下げされたようだ。出尽くし感もあるのか、欧州株は少しだけだが持ち直してのスタートとなっている。
今晩は重要な経済指標がいくつか出る。アメリカのPPI(卸売物価)と小売売上高だ。景気の腰折れが心配されているだけに、小売関連の数字が悪かったら、株価はもう一段押しするだろうし、またそれにともなってクロス円の下落も促すことになるだろう。ショートカバーはきついものがあるが、それでもユーロ円の戻りは売りなのだろう。
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