先週末は日本がお休みだったが、世界の金融マーケットは荒れ狂った。それは株価の大幅下落を演じた木曜日の海外市場から引き継いだもの。FOMCで積極的な具体策が示されなかったことに対する反動のあとである。金曜日は昼間からアジア株が全面安をならざるをえなかった。
中国、韓国、インドなど、軒並み株価は急落となり、為替市場でもリスク回避の姿勢が強まった。リスク回避の象徴であるユーロ円は木曜日に102.20まで安値を付けており、目下のところ、その位置が目標となる。アジア時間は103円台に戻して推移していたが、値動きの重さは疑うべくもない。
私もクロス円は大いにベアだったので、戻り売りの姿勢は崩していない。103円台の前半で売るのはいかにも中途半端に思えたので、出きれば104円台の中盤か、それができなくてズルズルと相場が下がっていったにしても、102.20割れでストップ的に順張りで売りたい。
すなわちポジションメーキングのためのOCO戦術のようなものだ。このままアジア時間では103円ちょうどをはさんでの一進一退の動き。欧州市場では株価がどっちに向かって動くのかが最大の関心事となった。
欧州序盤はむしろポジション調整が先行して、形としてはリスクテーク。ユーロドルも堅調だった。しかし夜の19時くらいを過ぎたあたりから状況が一変。欧州株が急落に転じたのだ。グローベックスでの米国株も前日の木曜日の安値を下回ってきた。ユーロ円も102円台のミドルまで落ち込んできて、私の売りのストップ注文@102.00が来そうな勢い。
何が起こっているのか調べられないくらいに緊迫している。きっとだれか欧州の信用不安などについて、ネガティブのことでも言ったのではないか。欧州株は猛烈に落ちている。このステージでは、ユーロ円は前日の安値である102.20を抜けることができなかった。
ユーロドルやユーロポンドも急速に値を戻してきたからだが、ドイツやフランスなどから資金供給や資本増強など、支援策を講じていることを強調する発言が相次いだためと思われる。結局、ユーロ円はそのまま戻り歩調のまま103円台の中盤まで押し戻されてしまい、私も何もできなかった。
週明けの為替相場はちょっとリスクテーク気味で始まった。早朝のグローベックスでの米国株が大幅高の方向に向かったからだ。それにつられる形でユーロ買いが先行。ユーロドルは一時的に1.35台のミドルレベルまでに達した。ユーロ円も同時に買われたが、104円台には達せず。
東京市場が始まると、連休中の膿出しも含めて株の投げ売りが続出し、マーケットを暗いものにしている。相場全体がリスク回避の方向に向かっているので、ユーロ円は再び102円台に突入してなおも安値模索し、101円台に滑り落ちる場面もあった。
今週は9月の最終週ということで、欧州の各国議会からのギリシャ支援策などが具体化してきそうだ。内容に失望があればさらなるユーロ売りを呼び込みそうだが、期待も高まるだろうからユーロラリーの局面もあるかもしれない。欧州初の要人発言に気をつけるにしくはないが、やはり株価を見ながらのリスク相場にならざるをえないであろう。
日本時間 19時00分
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