ドル円がほとんど動かないなか、ユーロドルはとりあえず一日当たりの値幅は大きいものとなっている。しかし日足で見るとユーロドルもやはりレンジだ。先週のケースでは、上サイドが17日に1.3914、19日には1.3869、20日は1.3842となり、徐々に上値を切り下げてきていた。そして下サイドは18日に1.3650、20日は1.3656までと、こちらは横一線。
すなわち軽いディセンディングのトライアングルを形成中であった。その間に激しく上下動はあっても、そのレンジ内に収まっている、もしくはディセンディングトライアングルの枠内にハマっているうちは、そのままレンジの端々で逆張りで臨んでいくしかないようである。
しかし先週末は、23日と26日におけるEUの首脳会議に対する期待が高まって、マーケット全体がリスクテーク一色となり、ユーロの買い戻しも激しくなった。金曜日はユーロドルは1.39台に乗せてくる局面もあり、完全に下降三角形はブレークすることとなった。それでも先週の高値と並ぶところ止まりで、完全に高値追いというわけでもなかった。
そして何よりも注目されるEU首脳会議だったが、独仏が折り合えない部分があったようで、格別のものは出てこなかった。1000億ユーロの資本増強は決まったようだが、これは以前から出ている話だ。そういうわけで早朝の為替相場、およびグローベックスでの動向が気になったが、やはり先週末の動きを調整する方向、すなわちリスク回避の方向に流れ始めた。
ユーロドル、ユーロ円ともに値を下げ、1.38台の前半へ。私もそちらのほうにポジションを張りたいところだったが、夕方からでも良いだろうと考え直した。まあ、本格的に失望を伴うものであれば、ユーロドルがさらに100ポイント下がったところから売っていっても十分間に合うだろうと思ったからだし、実際に26日にも首脳会合があるのだから、再び期待ベースでユーロ買いが進んでしまうかもしれない。とりあえず欧州勢の出方を待ってからにしようと思っていた。
欧州市場にバトンタッチしていく頃になると、ユーロが強ぶくんできた。グローベックスでの米国株も金曜日の高値をブレークしてきて、マーケット全体がリスクテークに走っている。ユーロドルはついに先週の高値を超えてきて、1.39台のミドルまで吹き上がった。しかし上値の重さを確認した後は再び1.38台ミドルにまで沈んでいる。相変わらずの乱高下だ。
その一方で、久しぶりにドル円が盛り上がっていた。値幅こそ小さいが、それでも金曜日には76.60あたりから急落して、そのままの勢いで歴史的な安値を数ポイントだけ更新した。75円台に突入には政府・日銀も神経質になってきているようで、実際問題として実弾介入も辞さないといったところだろう。
アジア時間ではドル円の下攻めは無理にならざるをえないが、ユーロが動きだす欧州時間からはドル相場としてツラれることで、円高方向に向かいやすいだろう。ただしドル円を買うのであれば、翌日の日銀のアクションを当てにできるニューヨーク時間のランチタイム以降のほうがよいだろう。私としては早朝の為替相場で拾えればそれでいいと思う。
今晩は大きな経済指標が何もないが、依然として関心は欧州の動向になる。その成り行きを試すものとして、株価とユーロの高値追いであることはいうまでもない。26日まで様子見となるのか、それとも特筆すべき進展がなさそうだということでユーロが反転・下落に向かうのか注目している。
日本時間 18時30分
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