本日の為替相場の焦点は、『欧州の債務問題』と『金融市場のリスク許容度(欧米の株価が主導)』、そして『バーナンキFRB議長の発言』にあり。
米国の経済指標は、
注目度が高いものの発表はない。
米国以外の経済指標は、
・中)消費者物価指数
・中)生産者物価指数
・中)鉱工業生産
・中)固定資産投資
・英)貿易収支
・加)新築住宅価格指数
への注目度が高い。
経済指標以外では、
・米)バーナンキFRB議長の発言
・NZ)RBNZ金融安定報告書公表
・欧州の大手金融機関の決算発表→デクシア
・米国の主要企業の決算発表→シスコシステムズ、GM、他
・金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)
・欧州の債務問題(ギリシャ絡み主体からイタリアも焦点に)
・他の金融市場の動向(米株式、米国債、金、原油、米国以外の株式など)
・日本政府&日銀による為替介入への警戒感
・世界経済の先行き懸念(欧米が主体、中国の動向も)
・金融当局者や要人による発言
・米国の国債の動向(長期国債入札が相次ぐ、米国の長期金利に影響)
などの要因に注意。
★★★
週明けから引き続き、本日も注目度の高い米国の経済指標の発表はない。
ただ、バーナンキFRB議長の発言が予定されているので注目したい。
米国の株式市場の動向は、金融市場の流れを見極める上で非常に重要な要因。
米国の長期金利(米国債)及び金や原油などの商品市場の動向も為替相場と関連性が高い。
相次ぐ主要企業の決算発表は株式市場に、長期国債の入札は長期金利に影響を与えやすい。
ここ最近の為替相場は、欧州の債務問題や金融市場のリスク許容度(株式市場主導)、世界経済の先行き懸念などを主要因に大きく上下している。
先週は、日本政府&日銀が円売り・ドル買い介入を実施した事や米国の金融大手MFグローバルの破綻、ギリシャによる国民投票の実施への思惑、FOMC結果発表、ECB金融政策結果発表、米国の雇用統計の発表などで変動の大きな状況が続いた。
先週末には、ギリシャ絡みでの欧州の債務不安が緩和されたかに見えたが、クローズ後にG20首脳会議でEFSFへの資金積み増しの見送りでイタリアの債務問題に焦点が当たった。
今週に入っては、依然として欧州債務問題は燻り続けるものの、不安は緩和ヨリに優勢な流れとなっている。
本日は、引き続き欧州の債務問題や金融市場のリスク許容度、世界経済の先行き懸念での金融市場の方向性を見極めて流れを捉えたい。
■□■本日のトレード用のエサ■□■(※毎日更新)
▼主要材料
・11時00分:中)消費者物価指数
・11時00分:中)生産者物価指数
・時間未定:中)鉱工業生産
・時間未定:中)固定資産投資
→中国の景気先行きや金融政策への思惑は、金融市場全体にも影響を与えやすい
・18時30分:英)貿易収支
→発表でのカナダドルへの影響はなかなか
・22時30分:加)新築住宅価格指数
→発表でのカナダドルへの影響はまずまず
・23時30分:米)バーナンキFRB議長の発言
→言及次第も、要注目
※本日も、『注目度の高い米国の経済指標』の発表はない
→引き続き、欧州債務問題への思惑と欧米の株価主導での金融市場のリスク許容度がどうなるかで為替相場の方向性が決まりやすい
・29時00分:NZ)RBNZ金融安定報告書公表
→今後の金融政策への思惑が高まれば、大きな反応も
11月7日~の週の為替相場の焦点(ドル中心)は以下。
▼G20首脳会議(3日・4日開催)明けとなる点
▼金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)
▼欧州の債務問題(ギリシャ絡みが主体、イタリアも焦点に?)
▼主要な株式市場の動向(欧米が主体)
▼日本政府&日銀による為替介入への警戒感
▼世界経済の先行き懸念(欧米が主体、中国の動向も)
▼主要な経済指標の発表
▼米国の主要企業の決算発表(米国の株式市場に影響を与えやすい)
▼金融当局者や要人による発言
▼米国の国債の動向(長期国債入札が相次ぐ、米国の長期金利に影響)
▼欧州各国の国債の動向
▼金や原油などの商品市場の動向
▼11日(金)が米国で祝日(米国の株式や商品市場は通常通り)となる点
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11月9日(水)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
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・欧州の大手金融機関の決算発表→デクシア ・米国の主要企業の決算発表→シスコシステムズ、GM、他 |
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08:00 | 欧)バルニエ欧州委員の発言 | △ | 要人発言 | |||||||||||
08:30 | 豪)ウエストパック消費者信頼感指数 | △ | - | +0.4% | ||||||||||
08:50 | 日)経常収支 | × | +1兆3305億 | +4075億 | ||||||||||
日)貿易収支 | × | +3271億 | -6947億 | |||||||||||
09:30 | 豪)住宅ローン貸出 | △ | +1.5% | +1.2% | ||||||||||
11:00 | 中)消費者物価指数 | ◎ | +5.5% | +6.1% | ||||||||||
中)生産者物価指数 | ○ | +5.8% | +6.5% | |||||||||||
未定 | 中)鉱工業生産 | ○ | +13.4% | +13.8% | ||||||||||
中)小売売上高 | × | +17.6% | +17.7% | |||||||||||
中)固定資産投資 | ○ | +24.8% | +24.9% | |||||||||||
11:10 | 日)中村日銀審議委員の発言 | △ | 要人発言 | |||||||||||
13:30 | 日)企業倒産件数 | × | - | -9.2% | ||||||||||
14:00 |
日)景気ウォッチャー調査 [現状判断DI/先行き判断DI] |
× | 46.5 | 45.3 | ||||||||||
- | 46.4 | |||||||||||||
18:30 | 英)貿易収支 | ○ | -80.00億 | -77.68億 | ||||||||||
20:00 |
南ア)製造業生産高 [前月比/前年比] |
× | -0.5% | +7.6% | ||||||||||
+5.3% | +5.6% | |||||||||||||
22:30 |
加)新築住宅価格指数 [前月比/前年比] |
○ | +0.1% | +0.1% | ||||||||||
+2.2% | +2.3% | |||||||||||||
23:30 | 米)バーナンキFRB議長の発言 | A | 要人発言 | |||||||||||
24:00 | 米)卸売在庫 | C | +0.5% | +0.4% | ||||||||||
24:30 | 米)週間原油在庫 | BB | - | +183万 | ||||||||||
26:15 | 米)タルーロFRB理事の発言 | B | 要人発言 | |||||||||||
27:00 | 米)10年国債入札 | BB | 240億ドル | |||||||||||
欧)バローゾ欧州委員長の発言 | △ | 要人発言 | ||||||||||||
28:00 | 欧)シュタルクECB理事の発言 | △ | 要人発言 | |||||||||||
29:00 | NZ)RBNZ金融安定報告書公表 | ◎ | - | - | ||||||||||
翌 06:30 |
NZ)企業景況感 | × | - | 50.8 | ||||||||||
翌 07:30 |
豪)ロウRBA総裁補佐の発言 | △ | 要人発言 | |||||||||||
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基本様子見
欧州債務問題絡みの材料に敏感。基本は一方向への加速時に追随も、どちらかと言えばロングヨリで
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