本日の為替相場の焦点は、『欧州の債務問題』と『金融市場のリスク許容度(欧米の株価が主導)』、そして『BOE金融政策結果発表』や『米国の経済指標の発表』にあり。
米国の経済指標は、
・米)週間新規失業保険申請件数
・米)貿易収支
・米)輸入物価指数
・米)財政収支
への注目度が高い。
米国以外の経済指標は、
・豪)失業率&新規雇用者数
・中)貿易収支
・加)貿易収支
への注目度が高い。
経済指標以外では、
・NZ)RBNZ金融安定報告書公表
・豪)ロウRBA総裁補佐の発言
・英)BOE政策金利&声明&BOE資産購入枠発表
・南ア)SARB政策金利&声明発表
・米)バーナンキFRB議長の発言
・10日のゴトオ日
・欧州委員会が経済見通しを公表
・金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)
・欧州の債務問題(ギリシャ絡み主体からイタリアも焦点に)
・他の金融市場の動向(米株式、米国債、金、原油、米国以外の株式など)
・日本政府&日銀による為替介入への警戒感
・世界経済の先行き懸念(欧米が主体、中国の動向も)
・金融当局者や要人による発言
などの要因に注意。
★★★
本日の米国の経済指標は、週間新規失業保険申請件数と貿易収支がメイン。
その他、輸入物価指数と財政収支以外にも、バーナンキFRB議長の発言も予定されている。
米国の株式市場の動向は、金融市場の流れを見極める上で非常に重要な要因。
米国の長期金利(米国債)及び金や原油などの商品市場の動向も為替相場と関連性が高い。
相次ぐ主要企業の決算発表は株式市場に、長期国債の入札は長期金利に影響を与えやすい。
ここ最近の為替相場は、欧州の債務問題や金融市場のリスク許容度、世界経済の先行き懸念などを主要因に大きく上下している。
先週は、日本政府&日銀が円売り・ドル買い介入を実施した事や米国の金融大手MFグローバルの破綻、ギリシャによる国民投票の実施への思惑、FOMC結果発表、ECB金融政策結果発表、米国の雇用統計の発表などで変動の大きな状況が続いた。
先週末には、ギリシャ絡みでの欧州の債務不安が緩和されたかに見えたが、クローズ後にG20首脳会議でEFSFへの資金積み増しが見送りとなり、イタリアの債務問題に焦点が当たった。
今週に入ってからは、欧州の債務不安は燻り続けながらも比較的落ち着いた動きとなっていたが、昨日の相場で欧米の株式市場が大幅下落し、金融市場はリスク回避方向に大きく傾いた。
本日は、引き続き欧州の債務問題と金融市場のリスク許容度、世界経済の先行き懸念での金融市場の方向性に注視。
直近で、リスク回避の流れが加速しており、この流れの継続や加速に注視して流れを上手く捉えたい。
■□■本日のトレード用のエサ■□■(※毎日更新)
▼主要材料
・05時00分:NZ)RBNZ金融安定報告書公表
・07時30分:豪)ロウRBA総裁補佐の発言
→言及次第
・09時30分:豪)失業率&新規雇用者数
→発表での豪ドルへの影響はカナリ大きい
・時刻未定:中)貿易収支
→中国の景気先行きや金融政策への思惑は、金融市場全体にも影響を与えやすい
・21時00分:英)BOE政策金利&声明&BOE資産購入枠発表
→サプライズはないだろうが、変動のキッカケになりやすい
・22時00分:南ア)SARB政策金利&声明発表
・22時30分:加)貿易収支
→発表でのカナダドルへの影響はまずまず
・22時30分:米)週間新規失業保険申請件数
・22時30分:米)貿易収支
・22時30分:米)輸入物価指数
・25時45分:米)バーナンキFRB議長の発言
・28時00分:米)財政収支
→3つの時間に5種類のイベント。経済指標発表直後の変動も重要だが、直近でリスク回避の流れが加速しており、その継続と更なる加速の見極めが最も重要となる
11月7日~の週の為替相場の焦点(ドル中心)は以下。
▼G20首脳会議(3日・4日開催)明けとなる点
▼金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)
▼欧州の債務問題(ギリシャ絡みが主体、イタリアも焦点に?)
▼主要な株式市場の動向(欧米が主体)
▼日本政府&日銀による為替介入への警戒感
▼世界経済の先行き懸念(欧米が主体、中国の動向も)
▼主要な経済指標の発表
▼米国の主要企業の決算発表(米国の株式市場に影響を与えやすい)
▼金融当局者や要人による発言
▼米国の国債の動向(長期国債入札が相次ぐ、米国の長期金利に影響)
▼欧州各国の国債の動向
▼金や原油などの商品市場の動向
▼11日(金)が米国で祝日(米国の株式や商品市場は通常通り)となる点
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11月10日(木)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
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・10日のゴトオ日 ・APEC財務相会合 ・APEC・CEOサミット(10日・11日・12日開催) ・欧州委員会が経済見通しを公表 |
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05:00 | NZ)RBNZ金融安定報告書公表 | ◎ | - | - | ||||||||||
06:30 | NZ)企業景況感 | × | - | 50.8 | ||||||||||
07:30 | 豪)ロウRBA総裁補佐の発言 | ○ | 要人発言 | |||||||||||
08:50 | 日)マネーストックM2+CD | × | +2.7% | +2.7% | ||||||||||
日)機械受注 [前月比/前年比] |
× | -7.1% | +11.0% | |||||||||||
+10.6% | +2.1% | |||||||||||||
09:30 | 豪)失業率 | ◎ | 5.3% | 5.2% | ||||||||||
↑・新規雇用者数 | +1.00万人 | +2.04万人 | ||||||||||||
未定 | 中)貿易収支 | ◎ | +257.5億 | +145.1億 | ||||||||||
14:00 | 日)消費者態度指数 | × | 39.0 | 38.6 | ||||||||||
15:00 | 日)工作機械受注【速報値】 | × | - | +20.1% | ||||||||||
15:30 | 仏)消費者物価指数 | × | +2.3% | +2.2% | ||||||||||
16:00 |
独)消費者物価指数【確報値】 [前月比/前年比] |
× | ±0.0% | ±0.0% | ||||||||||
+2.5% | +2.5% | |||||||||||||
独)卸売物価指数 | × | - | +0.3% | |||||||||||
16:45 | 仏)鉱工業生産 | △ | -0.7% | +0.5% | ||||||||||
18:00 | 欧)ECB月例報告 | △ | - | - | ||||||||||
21:00 | 英)BOE政策金利&声明発表 | ◎ | 0.50% 据え置き |
0.50% 据え置き |
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↑・BOE資産購入枠発表 | ◎ | 2750億 据え置き |
750億拡大 2750億 |
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21:15 | 欧)シュタルクECB理事の発言 | △ | 要人発言 | |||||||||||
22:00 | 南ア)SARB政策金利&声明発表 | ◎ | 5.50% 据え置き |
5.50% 据え置き |
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22:30 | 加)貿易収支 | ○ | -5.6億 | -6.2億 | ||||||||||
米)週間新規失業保険申請件数 | AA | 40.0万件 | 39.7万件 | |||||||||||
米)貿易収支 | A | -460億 | -456億 | |||||||||||
米)輸入物価指数 [前月比/前年比] |
BB | ±0.0% | +0.3% | |||||||||||
+11.8% | +13.4% | |||||||||||||
24:40 | 米)エバンス:シカゴ連銀総裁の発言 | B | 要人発言 | |||||||||||
25:45 | 米)バーナンキFRB議長の発言 | A | 要人発言 | |||||||||||
27:00 | 米)30年国債入札 | BB | 160億ドル | |||||||||||
欧)シュタルクECB理事の発言 | △ | 要人発言 | ||||||||||||
28:00 | 米)財政収支 | BB | -1035億 | -1404億 | ||||||||||
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基本様子見
ショートで。リスク回避の流れの継続・加速時に追随
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)