昨日は日本がお休みで、私もすっかり休日モードだった。むろんリスク回避の動きの高まりを注意して見守っているのだが、日本勢がいないアジア時間の早朝から動き出すとは思わなかった。その前日に米国株が大きく下落して終了していた上に、安値引けだった。
安値で引けるということは、単純に考えればその日に株を買った人が全員負けているということだ。そして切らなければいけないロングポジションを残したまま、翌日の相場に入っていくということを意味する。
テクニカル分析には、そこが売りの急所とされている。私も前日に作ったユーロドルのショートポジションを少しもっていたが、1.34台に下がってきたからといって、簡単に利食いすべきものかは考えものであった。外部環境としてのリスク資産が崩れ出せば、今度こそはクロス円の強烈な投げ売りにもつながるからだ。
しかしユーロドルの1.34台の前半というのは先週から何度も止められているだけに、強力なサポートを短期的に形成している。このポイントの通過だけが気がかりだ。やはり手前ではユーロショートの利食いに励むべきであり、株安など外部環境のフォローをともなうユーロのサポートブレークの場合だけ、今までの2倍の量を売ってみることにした。つまるところド転ショートの変形ではある。
昨日の欧州時間ではドイツ国債に注目が集まった。ドイツはユーロ圏のなかでも最優秀とされているので、リスク回避の対象となるよりも、むしろ安全志向となるケースがほとんどだった。それだけにだれもドイツ10年債入札で札割れを起こすとは思っていなかった。
札割れ自身は日本国債でもよくあることなので、それほど気に留めることでもないだろうが、やはり時期が時期だけにマーケットにとってはグレートなサプライズとなったようだ。
株価の急落でもなかなか下げ下ぶったユーロだったが、ここにきてようやく1.3400を割り込んできた。さすがに反動としての投げ売りも激しい。1.33台に入り込んだユーロドルは投げ売りのロスカットを誘発。私はユーロの利食いで買い戻した後、ちょっと売りのタイミングを失した。
それでもなんとかうまく戻りを捕まえることができて@1.3395で売ることができた。これまでの下げのサポ―トが今度は逆にレジスタンスになるだろうことは容易に想像がつく。そこで買戻しのストップ注文を1.3430に置いておいた。
そのまま利食いの注文を置かずにオーバーナイトで持ち切ったが、夜の間にユーロドルが1.34台に戻ることはなかった。朝のレートが1.3345あたりだったので、とりあえずショートを買い戻した。ここからの戻りは再び売っていくのは間違いない。
今晩はアメリカが休み。株や債券は半日営業になるので、ニューヨーク時間はもう相場は動かなくなるだろう。ユーロドルの戻り売りを2段階くらいで売りあがってみようか。1.34台乗せてきたら一発売って、1.3450の手前でナンピン売りというイメージ。ロスカットは1.3465あたり。お休みモードのはずだったのに、相場も動くのでちょっとお預けでもうちょっと頑張ってみようっと。
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