昨日は朝からグローベックスで、ものすごい勢いで米国株が上昇して始まったので、私もユーロロングで相場入りした。1.34台に乗せてきてからなのだが、リスクテークになるにしては、1.34台では物足りない感じだ。感触としては1.35台のミドルはほしいところ。欧州時間の序盤でややユーロドルも上げ気味になってきたが、値幅が小さい。
独仏会談をひかえてマーケットは期待先行しているのはわかるが、それにしても株価や原油価格で見る限りのリスクテークの相場になっていないのが不思議だ。私はかなり懐疑的になってきていたので、いつでもユーロロングをはずす態勢に入っているのは言うまでもないし、できれば独仏会談後には売りたくくらいだ。
材料としてはユーロ買いを誘うだけのものが並んでいた。ECBが国債の買い取り枠を1兆ユーロにまで引き上げるのではないかとの観測や、実際にイタリアの長期債も堅調に推移し出して、10年ものの利回りは6%の大台を割り込んできたり。それでもどうもユーロが上がっていかない。
ユーロクロスのほうでユーロ売りのオーダーが結構、入っているらしいという話は早い時間からあったが、ユーロドルは上がっても1.3450あたりがせいぜいだ。ユーロロングを保有している自分としては、値崩れしないだけが救いであった。
独仏会談での声明は、あらかじめ想定されたものとほぼ同じ内容だった。財政規律とかペナルティとか。どれも即効性のないものばかりだ。私も持ちくたびれたので、とりあえず1.3453で利食い売りを終えて、スモールポーションでユーロドルをショート転しておいた。
早朝から相場を見ていたので早めに寝たが、朝になって画面を見ると、米国株は下がり、ユーロドルも1.33台にまで落ち込んでいたのには多少の驚きを覚えた。S&Pがユーロゾーンの格付けをネガティブウオッチにする方向で見直すということらしい。内容としては当たり前という感じもあり、驚くには値しない。
これで急速にリスク回避が進んだようだが、そもそもこれ以前にリスクテークし過ぎていたのだから、そのポジション調整の分だということも考えられる。米国株は下がったといっても雇用統計前の水準にも達していないし、原油もまだ100ドルの大台を下回ってきているわけではない。ユーロドルのショートも朝一で止めて様子を見ることにした。
今晩もリスクのあり方が欧州を中心に問われることになるだろう。とくに格付けの問題も含まれているので欧州各国からの反応で一進一退の展開になりそうだ。とりあえずユーロの悪材料が目前で出ているのだから、基本はユーロ売り。株価の下落幅が拡大していくようであればユーロ円をショートにしていき、104円台のミドルまでは耐えたい。
また素直にユーロドルの戻り売りでもよさそうだが、果たして戻りはあるのか。もはや1.34台は戻り売りの急所になっているようにも思える。昨日の高値は1.3486であるが、そのちょっと外側である1.3500でロスカットしたい気もするが、あまり早く売るとストップ圏まで遠くなって苦しい。戻りを売るならば、1.3440アッパーだろうか。最悪の場合は1.3300割れで突っ込んででも売っていくしかないのかな。
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