最近の顕著なマーケットのパターンは、19時あたりで欧州債の入札に向かって、とりあえずユーロ買いで持ってみる。そして米企業決算のシーズンでもあるので、21時から22時くらいまでは、再びユーロロングで攻めてみるといったような感じだろうか。それに合わせてユーロが全面高になってくるのだから面白いことだ。リスクテークになって、市場のリスク許容度の増大を期待してのことだろう。
しかもその後にはご丁寧にユーロがかなりきつく下がる。これは言うまでもなく、ユーロロングをエンジョイしていた向きの利食い、または投げ売りによるのは言うまでもない。債券の入札と業績報告といったマーケットの根本を成す材料が毎日出るのだから、こうなるのも仕方のないところだ。
私は昨日の夕方にユーロドルをショートにしてあっけなくやられてしまったので、とりあえずこの時間帯を通り越すまでは様子見の姿勢に徹した。ユーロドルは1.27台の後半からはほとんど下がることはなく、グローベックスでの米国株も今年の最高値を更新してくる。まあ、こんなときは無理をしたくはないものだ。ユーロをロング攻めしても良いのだが、ユーロの戻り高値を見極めたい。やはりニューヨーク時間に入ってから振り落とされるのではたまったものではないからだ。
ユーロドルは1.2770から1.2800をコアレンジに、ついにエンパイア指数の時間まで相場につきあってしまった。指標の発表でユーロドルは急激に落ちてきた。私は1.2760で売りのストップ注文を置きながら相場を見ていたので、自分の売れたところも目撃できた。とりあえず欧州序盤でやられた15ポイントほどを取り返すのが第一目標。
もちろん自分のフトコロ事情でマーケットに対してはいけないのはわかっているが、悔しいものは悔しい。運よく、あまりアゲインストにもならずにズルズルとユーロドルは下がってきたので、また売ればいいやということで1.2738で買い戻した。ずっと起きて相場を見ていられるならば、売り増しでもしてハイテンションになるところだが、翌朝は早くから事務仕事を抱えていたので止めておいた。
本日も朝から日本勢による買いでユーロは堅調だ。ランチタイムの段階ですでに昨日の高値の近くまで上がってきている。もちろん日本株が上昇したこともリスクテークしやすくする要因のひとつにはなっており、クロス円も高い。私としてはまたタイミングを見計らってユーロ売りで攻めたいところ。
今晩はポルトガルの国債入札が予定されており、その後にはGS(ゴールドマンサックス)の決算も出てくる。ユーロのラリーはやはり夜の22時あたりまでだろうか。アメリカの経済指標がいくつか発表されるが、その時間帯あたりまでにはユーロショートを作っておきたいと考えている。
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