今週に入ってからというもの、まともに為替のトレードをしていない。それというのも週明けから株価がひたすら上昇してきており、先週までのリスク回避モードの調子が拭い去られていないからだ。どうもユーロ円やユーロドルは売り目に見ているので、これだけ株価が戻ってくると、どうしてもリスクオンの状態になり、ユーロショートいうわけにもいかなくなる。かといって見送ってばかりいても仕方がないので、なんとか理由を見つけてちゃんと相場に入りたいところだ。
欧州時間ではドル円が堅調で、というよりも夕方の円債の格下げで、純粋に円売りになった。いつものことだから、日本が格下げされたからといって円ショートで臨みたいたくはないと思っていたところなのに、よほどマーケットの材料がなかったのだろう。ドル円は80円を目指す展開となってしまった。
しかしユーロドルを見ると、昼間に売りたくて仕方のなかった1.28台から垂れてきている。まあ、形の上だけでは完全なドル買い相場になっているということだ。前日にあれだけ大きく米国株が切り返して上昇を演じたのだから、ドルが買われても不思議はないところではある。
さてドル円は買いでついていかないにしても、1.27台のミドルからユーロドルを売り込んでいくのかが問題だ。ユーロクロスはとても高い。ユーロ円は102円台まで戻しているし、ユーロポンドも欧州序盤で0.81台まで巻き返している。またニューヨーク勢の参入状況を確かめてからということになりそうだ。
ニューヨーク市場では注目のフェイスブック株がまた10%くらいの大幅安となっていた。しかし住宅関連の指標が良かったため、米国株全体としてはそれを契機に切り返した。しかしユーロドルは依然として重い展開が続いており、ユーロ円が上がっていかない。
やはりこれだけ関心の高いフェイスブックが3日間続けて軟調となってみれば、心境としてはリスクテークに赴けないといったところだろう。ちょっと私の好きなパターンと違うので、また相場に入るのを見送って、早朝のニューヨーククローズで参加した。
朝4時半起き。画面を見ると、あれだけ高かった米国株がマイナス転している。ユーロドルが1.26台になっており、これは何かが起こったに違いない。調べてみると、どうやらギリシャの前首相がユーロからの離脱も検討中だと言ったとか。いよいよ現実味を帯びだしてきたのもそうだし、ギリシャの当事者の口から直接出てきたというのがマーケットに必要以上に不安感を与えたようだ。
私も俄然やる気になって、とりあえず1.2677でユーロドルを売ってみて、ニューヨーククローズの行方を見守った。ドル円はあまりレベルに変化はなかったが、夜中には80円台にも乗せていたようだ。しかしそれ以降のユーロの動きは鈍く、1.27台に戻すことはなかったものの、突っ込みもしない。
ユーロドルが動かない一方で、アジア時間ではドル円が下がり出した。日銀の会合もあって、それへの反応は前回4月末のときと同じであろうという観測は立てていた。つまり発表と同時に、失望からリスクオフになるというもの。今回もその通りになった。ドル円での取り損ねもあったが、とりあえずユーロドルも1.2653で買戻して次の参戦を考えた。
あまりアイデアの浮かばないときは、テクニカルにでもすがって機械的に対処するのがよいと思っている。ユーロドルが今年の最安値である1.2622に接近中だったので、これを教科書的に対処するべきだったかもしれない。1.2655あたりから買い始めて、1.2630まで買って、そして1.2620で投げ売りする。もしくはド転ショートでもよいだろう。
私はユーロ自体がベアなので手が出なかったが、ちょうど欧州序盤で下抜けしてしまい、その後は戻ってきている。まあ、今晩はオランド仏新大統領を交えたEUサミットも非公式におこなわれる。その様子を見つつ、じっくりと考えるとしようかな。
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