昨日はメモリアルデーのため、マーケットは閑散とする予定だった。アジア時間の流れではグローベックスでの米国株が急上昇し、ユーロも買い戻しが優勢。欧州序盤にはユーロドルは1.26台に乗せてきて、そのままリスクテークが続くものと思われた。それにしても1.26台なので、ちょっと高過ぎる。週末のギリシャでのアンケート調査で、ユーロに留まるほうを主張してきた政党が有利だということが判明したことが原因らしい。それもあって1.26台は売っていくには高くて手が出なかった。
しかし20時過ぎにスペインの首相が演説するという話しから、それを契機にユーロが全面安になり始めた。実際に会見に臨んだ首相の口からは、スペインの信用スプレッドの拡大によって、国内の金融機関などが資金の手当てが困難になっているとのこと。利息が上がっているのだから、特に目新しいことではないのだが、首相が発言したということでマーケットでは欧州の信用不安が再び台頭してきた。
ユーロドルは簡単に1.25台の前半まで落ち込んで、それまで堅調だった欧州株もマイナス転。私もユーロ円でも売ってみようかと思ったが、やはりこの後、アメリカ休みで動かなくなることを考えると手を出すのがためらわれた。ユーロ売りであれば、翌朝からやっていってもよいのではないかという。仮にユーロドルが1.24台のフレッシュローをやっていたとしたら、かえってそのほうが売り込みやすいというもの。
確かにニューヨーク時間では、あまり為替相場は動かなかったようだ。ユーロドルは1.25台のミドルまで落ちたが、その後の動きはずっと鈍いまま、同じレベルにステイし続けた。そして月曜日と違って、今日はリスク回避の状態でアジア時間に引き継がれることとなった。
朝にはユーロドルが1.25台の前半でアジア時間が始まった。もう今年の底値近辺なので、どうしても売り目がちに見てしまう。とくに昨日はややリスクテークで1.26台まで持ちあがったのに、スペインの一撃で元に戻ったのだから、やはり上値は重いのだという認識も出来ている。そこで私も午前中から1.2520で売っていったのだが、やはりアジア時間では下がらない。むしろすでに出来上がっているユーロショートのカバーのほうがきつい。
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