昨日の海外市場では、中国の利下げというサプライズが混じった。そもそもBOE(英中銀)の金融政策を待っていた時間帯だ。私も遅い食事を取りながら、どうせBOEは何もしないに違いないという姿勢でのんびりと構えていた。ユーロドルが1.25台の後半をやっていて、明らかに23時からのバーナンキ議長のスピーチ期待がありありとしている状態であった。
まあこれで、株価でも落ち出したら文句なくユーロ売りに励もうと思っていた矢先だ。いきなりグローベックスでの米国株が急騰。ユーロドルが1.26台にちょっと触った感じだったが、すぐに垂れてきた。とにかく株価が異常な値上がり。まさかBOEが何か金融緩和でもおこなったのだろうか?
でもそれだとユーロポンドが急上昇していないといけないところなのに、ユーロポンドはむしろ下がっている。形のうえではポンド買いになっているのだ。食べるのも忘れてPCの画面でいろいろ調べると、中国が25ベーシスの利下げをしたようだ。そういえば上海株指数も4月はじめ水準までまた下がって来ちゃったなぁと、少し前の夕方に思っていた。
確かに最近の中国の経済指標はスローダウンを明確に示しているので、いつ利下げに動いてもおかしはない状況ではあった。しかもこれまでにも何回か預金準備率なんかも引き下げてきている。とりあえずユーロ売りに励むどころではなくなってきた。米国株のオープンを待って対処するしかない。それまでは大いにリスクテークが進みそうである。
米国株はまったく押し目もなく上昇して、そのまま大幅高の状態でスタートした。先週の雇用統計の出る直前のレベルははるかに通り越して、相当に期待が高まっている。すでに日経先物も8700円を触っている。週初には8210円という今年の最安値を記録したばかりというのに。リスク性の高いものの代表である原油価格も、週初の81ドル台から一転、87ドル台を触っている。以下にバーナンキ発言に期待が集中しているかの表れでもある。
結局のところ、バーナンキ議長は必要になれば追加緩和を行うとしながらも、QE3についてはまったく触れなかった。これは当局の責任者としては妥当なコメントだろう。下手にマーケットに対して言質を与えるようなことはしたくないはずだ。かなりマイルドに表現したつもりだったのかもしれないが、マーケットの期待が高過ぎて、逆に失望を招くこととなった。
まっさきに落ちたのはユーロドルだったが、それでも高値の1.26台からは60ポイント程度のものだった。とても発射台からはほど遠い。米国株も下がり出しはしたが、それまでのかなり上がって来ているので、とてもリスク回避というレベルではなく、単なる利食い売りが優勢になってきたという感じ。これではとてもユーロ円やユーロドルを突っ込んで売っていく気がしない。
早起きしてニューヨーククローズに参加した。米国株などは下がったものの、あくまでも日中のゲインを吐き出しただけ。特に前日比で大幅下落というわけでもない。日経先物も8600円台はキープしており、それほどリスクオフになっているという感じでもなかった。アジア時間に入ると急激に株安が進み、それが今更になって前日のバーナンキ議長の姿勢のせいにされている。
とにかく日本株も下がり出したのだし、外部環境がついてきたので、ようやく私もユーロドルを売る決心がついた。朝いちの1.25台の後半は見ていながらも手を出せなかったのが残念だが、それは仕方のないところだ。日経先物が9500円を割り込んでくるタイミングでユーロ売りをしたが、1.2533だった。 いかにも売り遅れっぽい。しかし1.2555でロスカット注文だけ置いて、しばらくは様子見。かなり時間はかかったが、ストップレベルにもひっかからず、欧州勢の参入する頃あいでユーロドルは1.24台に突入した。
今晩は昨日から続いている失望売りのサイドが試される。すでに欧州市場では株安、金利安といったリスク回避の方向の動きが強まっているが、この流れが加速するのか、それとも反転するのか。経済指標は貿易収支しかないため、これは材料視されない。なにか要人発言で面白いことが出てくれば別だが、この流れを変えるのはたいへんだろう。私はユーロドルの1.23台への飛び込みもありと見ている。
日本時間 17時50分
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