だんだんとユーロドルの一日の値幅が狭まってきている。昨日の値幅はその前日のレンジの中におさまった。次第に欧州の信用不安に対する免疫というか抵抗力が出てきたようで、もう多少のことでは動かなくなった。昨日の欧州の悪材料といえば、まずスペイン国債の価格の下落が上げられ、10年ものの利回りは6.9%となり、また7.0%の大台を試したことだ。
またスロベニアまでもが「支出制限法が議会で通過しなければ、EUに支援を要請する」として、財政危機を表面化させた。それでも極端なユーロ売りの材料にはなりえず、ユーロドルは1.24台のミドルくらいまで差し込むのがせいぜいで、以前のように200ポイントくらいの急落を見せることもなくなった。
私としてもユーロドルが事実、頭が重い動きをしていたので、何度もユーロドルのショート攻めでトライしてみるのだが、スピードは遅いし、しかもなかなかフェイバーにもならない。実につまらない値動きなので、嫌になって何度も途中でやめてしまうほどだった。
しかしドル円のほうはもっと狭いレンジなので、ユーロの文句ばかりも言ってはいられない。ドル円はニューヨーク時間では30ポイントもうどくのがせいぜいで、80円ちょうど近くが見えてきただけでも、ものすごく円安だという印象になってきている。もうすぐ月末だし、上半期も終わる。私も無理をしないで、残り2日間の取引を無難にこなしていきたいと思う。
そこでこの上半期の相場の位置を確認しておきたい。ドル円相場は年初76円台の後半で始まった。昨年につけた歴史的な最安値である75.32まで見えている状態だった。それから2月の日本の貿易赤字や日銀の追加緩和などの影響によって、世界的にもリスクテークが進んで円売りも強まった。そしてドル円は3月15日には戻り高値を84.17までつけた。
5月からの欧州発のリスク増大で押し込まれて、6月1日に77.62まで落ちた。ほぼ全部落としというところだろう。今年のレンジの半値が80.10にある。今はややこれよりも下に位置しているので、テクニカル的には戻り売り圧力が強まるべき場所である。
ではユーロドルはどうだろうか。1.29台で年初をスタートしたが、すぐに下落モードへ。昨年の最安値である1.2874を意識する相場状況が続くかと思われたが、すぐにあっさりと更新。そして1月13日には1.2622まで安値を広げた。しかしその後はドル円と同じように世の中がリスクオンの状態に入ったため反転して、2月24日には1.3489まで戻した。
この後、5月のリスク回避ではドル円は安値を更新しなかったが、欧州問題でもあるのでユーロドルは1月の安値をブレークしてきて1.2288まで。同じリスクオフの影響といってもユーロのほうがその効果が大きい。ユーロドルの今年の半値は1.2889であるが、現在のレベルからはちょっと遠いような感じもする。38.2%戻しである1.2748も、なにかサプライジングな材料でもないと届かなさそうである。
悪材料に対しても鈍感になってきたユーロドルであるが、今晩からEUの首脳会議が行われる。そこでは何も目新しいものは出てこないだろうとされているが、それならばそれで会議が終わって会見も行われる明日からは、ユーロが再び勢いづいて動き出すこともあるかもしれないので注意をしつつ見ていた。
今晩の作戦としてはできればユーロ円を99.50アッパーで売って、ストップ注文は100円ということで、ニューヨークオープンまで待っても上がらなければオーバーナイトでポジションキャリーしようかと思っていた。すると欧州時間に入ってから、アジア時間の安値もあっさりと更新してきて、レートを選んでいる場合でもなさそうだと思い、勢いこんでユーロ円売って(@99.02)行った。珍しくすぐにフェーバーになり、98円台前半まで下落している。無難にと思いつつ、にらめっこ状態になってしまった(汗)。
日本時間 17時30分
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