昨日はスモールポジションでユーロドルのショートポジションを持っていた。アジア時間ではほとんど動かずだったので、勝負は欧州勢が来てからということになると予想していた。しかし欧州序盤から株高の展開となった。見れば注目のスペイン債の利回りが7.0%の大台を割り込んできたのである。ポジションを買い戻して様子見を見ていた。
それにしても、スペイン国債は7%を割れたといっても、そのレベル自体は高いことに変わりはない。為替相場では反応が伝わるのが鈍いのもうなづける。10年債で6.9%や6.8%はぜんぜん高い利回りなのである。しかし欧州株はそれを好感して極端にリスクテークになった。グローベックスでの米国株も高値追いだ。そして先週の雇用統計が出て株価が下がる前のラリーしたレベルまで急伸した。
私が設定していたロスカットレベルである1.2330までユーロドルは上がってきた。さて問題はここからどうするかだ。感想としては、これだけ株価の顕著な上昇に対して、ユーロドルがたかだか30ポイント上がるのに、異常に時間がかかっている。それほどユーロ売りの圧力が強く、目先が重たいということか。その後はこの付近を頂点にひたすら重い展開となった。
ところでここ1週間はユーロポンドの下げが目立ってきている。昼間は若干、買い戻しもあったが、前日の安値である0.7915から見れば15ポイントほどの戻しでしまいである。悲しいことにユーロドルは垂れてきたが、ユーロポンドのその安値に近づいてきた。ここは趣を変えて、ユーロポンドの突っ込み売りに転じることに。
ユーロポンドはテクニカル的にも鮮明にトレンドの出てきているところでもあるからだ。0.7913で売りのストップ注文を置いておいた。ユーロドルが1.22台の中盤まで垂れてきたので、私もあっさりとユーロポンドのショートの状態となった。
米国株は高く始まったが、すぐに売りに押され、それが上値警戒感のあった株価を抑えることとなった。それは局所的なリスク回避をいざなったのか、ユーロポンドもタイミングを同じくして0.78台に突入してきた。すぐに0.79台に押し返されたりしたが、0.7910はつかないと言う感じだった。そこで私は0.7810で買い戻しのストップ注文を置いて寝た。これがついても数ポイントは残る。まったく無駄なトレードではなかったことになる。
朝、画面を見ると、0.78台だった。ロスカットもついていないが、かといって深押しもしていないようだ。とりあえず0.7894で買い戻して、次の作戦に備える。といっても今しばらくはユーロポンドの安値攻めには参加したいものだと考えている。
今晩で気になるのは、夜中のFOMC議事録であろう。ある程度まではFOMCの声明文のなかでも中味は公開されているのだが、やはり話し合われなかったことも含めて、より詳細な情報が欲しいところ。4月以降は雇用関連のデータも悪化しているので、それをどのように対処しようとしているのか、など。
昨日はニューヨーク株が下げたこともあって、その流れが続くのかどうかを見るためにも、このFOMCの議事録は重要だろう。私も早めに寝て、3時頃には起きて、相場につきあいたいと思っている。
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