昨日は日本が休みだったので、相場のほうはアジア時間では小動き。ドル円はいよいよもって78円台を見られるかという低位置につけている。私もドル円のショートを持ちっぱなしなので、ちょっとでも戻りそうならば、その瞬間にでも買い戻さなければならない。ユーロドルが1.21台ではなく、1.22台のミドルアッパーなので、ユーロ円などは意外と下がりにくい状態となっている。
欧州勢の参入とともにドル円が78円台入り。ちょっとでも走るかと思えば、とくに投げ売りの注文が並んでいることもなかったのだろう、ぜんぜんスピードがない。でも戻りもないので、とりあえずポジションはキープだ。ユーロドルのほうが崩れてきて再び1.21台に突入。ダイナミックな動きではないが、スペイン債が多少、安くなっているようだ。
週末にECB幹部がスペインの銀行の救済資金に関して、責任はスペイン自体が持たなければならないというような、支援にネガティブとも受け取れる発言をしていることも嫌気されたようだ。とにかく為替の関係者としては、スペイン債が下落している、すなわち利回りが上昇に向かっているうちはユーロ売りで臨むしかないのが実情だ。
ユーロドルの値崩れとともにユーロ円やユーロポンドといったユーロクロスも下がってきた。ユーロ円は96.20割れ、ユーロポンドは0.7850割れである。これだけ見ても欧州市場で危機感が高まっていると言える。
そのいっぽうでなんだかドル円はのんびりしている。なかなか78.90を下回ることもなく、シティ銀の決算発表やアメリカの経済指標まではテコでも動かないつもりなのだろうか…。良いデータが出ると困るので、私は79.10で買い戻しのストップ注文を置いて、ドル円のさらなる深押しに備えた。
シティ銀の決算は良かったのに、相場のほうは無反応。いよいよ小売売上高のほうに関心が集まったが、私自身、あまりこれにも期待はしていなかった。やはり動きだすのは米国株オープンと同時だろうと思っていた。しかし小売売上高が予想に反してマイナスとなったので、マーケットは反応せざるをえなかった。
リスク回避になるのかと思いきや、グローベックスでの株価は出る直前と対して変わらず。純粋なドル売りで走り出した。ユーロドルも1.22台まで復帰し、ドル円も78.70あたりまでドロップ。でも、たかだかそれだけである。20ポイントくらいしか落ちていない。米国株が始まって、株価が下落に向かってもドル円は下値追いとはならなかった。
ユーロドルの反転、上昇とともに、ユーロ円やユーロポンドが切り返してきたので、このあたりが底になるかなと思って、私もドル円を買い戻した。利食いはしたが、3日間かけて、やっと1円取れた。うう、疲れた。
今夜にバーナンキ議長の発言がある。それを期待してのリスクテークがアジア時間のランチタイムに起こった。株高に向かい、ユーロドルは1.23台にも乗せた。しかしここまでは依然としてリスクのショートカバーの域を出ていないだろう。
私としては、やはり株高自体がQE3の障害になっていると思っているので、当然、昨今のような株価水準では積極的な追加緩和を打つわけにはいかないだろうと見ている。ゆえに失望感からのリスク回避に賭けて見たい感じがするのである。夜の23時以降は値動きに要注意だ。そしてユーロ円やユーロドルの急激な下げが確認されたら、そこからでも追随して売っていきたいものである。
日本時間 18時15分
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