昨日はアジア時間でユーロドルの高値攻め。そしてその流れは欧州序盤でも変わらなかった。私は東京での高値攻めは余計なことだろうという思惑もあって、タイトストップでユーロドルをショートにしたのだが、なかなか落ちなかった。落ちても1.3110くらいであり、これは前日までの戻り高値であり、レジスタンスであったものが逆にサポートとしてワークしているという、教科書的なテクニカルな場面となった。
私のコストは1.3119だったので、大きなアゲインストに会っているわけではなかったが、いかにも時間的に耐えている分が長い~。昨今は欧州の信用不安もおさまってきているし、その方面からのユーロ売り材料は乏しいかとも思われた。1.3126まで高値をつけていたので、ロスカットは1.3130に置いておいた。
このままユーロ買い圧力が高いまま、待っていなければならないのかと思いきや、ようやく1.3100を割り込んできた。ショートポジションを持っている私としては理由などどうでもよいのだが、どうやらスペインの国債入札が不調だったようだ。最近、低下傾向にあったスペイン長期債の利回りも上昇している。ユーロドルが1.30台に突入すると、ほとんど戻りはなくなった。
でも一方的に下がりはしないが、戻る場面があっても5-6ポイントだった。私はポジション保有の時間が長すぎたせいもあって、はやくクローズしたい気持ちが強い。このまま利食いで買い戻すのも芸がないと思い、軽く1.3088で売り増しした。ポジションを大きくしておけば、いやおうなく買い戻さなくてはいけないからだ。
私がユーロを売り増ししてからは1.3068あたりがファーストディップ。とりあえず身軽くして、次に挑もうと思って、1.3074で買い戻した。アジア時間でのユーロ高値追いのロングはすべて掃けていないだろう。個人的にはもうちょっと差し込んでもよさそうなものだとも思う。しかしアメリカのADPの発表などを控えていたので、いったんはスクエアにして様子見だ。戻ったらまた売りたい感じ。
ユーロドルが一服した後は、次はドル円だ。ユーロドルが下がったので、ドル円的にはドル買いの方向には動きやすかったのだろう。ドル円はアジア時間の81円台から完全に巻き返し、ニューヨーク時間では82円台のミドルでほぼ高値引けで終わった。ドル円は11月22日の82.83が当面のターゲットになるが、その前に30日につけた82.74あたりもモミそうだ。
ここを上抜けしさえすれば、2月の日銀アクションの後の円安相場において3月につけた84.17が目標となる。そして大震災の後の実弾介入で戻った85.51が次に来る。これ以上の先は考えてもしかたがないが、この円安効果は衆院解散によるのが直接の原因であるから、時間的効果は選挙の投票日までとなる可能性が高い。
前回の総選挙で政権交代したときには、選挙の終わった月曜日が日本株の戻し高値となって、その後、リスク回避が相次いだことは記憶に新しい。今回もそのような展開になるのではないか。またそうしたタイムスケジュールと過去の戻り高値というテクニカルポイントをにらみながらのトレードをすることになる。
今晩は欧州での金利会合が予定されているが、まったく注目を集めていない。欧州の信用不安はだいぶ薄らいできており、年内の資金支援などはほぼまとまっているからである。ユーロドルは昨日の高値トライ失敗の後の押し目が重要である。何度も下押ししようとして抜け切ることのできなかった1.3045あたりの挙動に要注意だ。すでにコストの悪いユーロロングがたまっているとは言えるものの、下から上がって来ている分だけ、ショートカバーもいつ出てもおかしくはないレベルだ。
後はアメリカの財政協議の行方次第だろう。これだけは議会の問題なので、最初から予想してマーケットに臨むことはできない。あくまでも突発事項と同じようにして扱わなくてはいけない。それをよく表現しているのが米国株の動向なので、株価を見ながらリスクのあり方を感じとって、その都度の作戦を強いられることになる。
日本時間 17時50分
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