昨日のアジア時間ではドル円が98円台に乗せてきた後は、実に腰の強い展開であった。ちょっと下がっても10ポイントも落ちない。そういう状況なので下でビッドして待っていたら買えないという状況が続いた。G20を間近に控えているというのにリスクヘッジの売りも出て来ないように見えた。欧州序盤で多少、ドル円は押し込まれたが、クリアに98円割れとはならなかった。
それでも欧州株は安かった。アメリカの企業決算でたまに悪いものが並んだので、それを意識しているようだ。グローベックスでの米国株も大いに下げている。ユーロドルが昨日の高値と同じ1.3200をタッチした後、下げ基調になってきたので、私は1.3177で売ってみた。
ユーロドルのストップ注文は1.3205で置くのは言うまでもない。しかし問題はユーロが前日に大きく急騰してきた後なので、それなりにビッドも強いだろう。それにユーロ売りになる材料に乏しいこともある。このまま株価が下がっていっても、ユーロ中心に値段が下がるかどうか…。
20時発表のBOAの決算に向かって米国株はなおも安値模索となった。それにツラれてドル円もユーロドルも頭が重くなってきた。つまりリスク回避でクロス円に売り圧力が強まっているのだ。それほどBOAの決算にも期待していないのだろうか。発表前にユーロドルは1.3135あたりまで下がってきたが、ここまで来たら実際の発表まで待ちたい。
ただし前日のように取り損ねのないようにしたいので、ストップ注文を1.3150に下げて対処する。すぐにでもダンになってしまいそうだが、仕方がない。実際の発表では確かにアナリスト予想を下回っていた。それはすでに価格に織り込み済みだったのだろう。あまり落ちなかった。結局、戻りっぱなを買い戻したので、ストップ注文とほとんど同じレベルとなった。
しかしその後はユーロの売り材料が並ぶこととなった。ドイツ連銀のバイトマン総裁が「必要ならば利下げもありうる」と言ったことで、ユーロ金利に先安観が出てきて、ユーロは全面安に。ユーロポンドも100ポイントも急落。ユーロ円は2円以上の下げだ。ユーロドルも1.30台の前半まで急落!
ちょっと悔しいのもあり、私もそのあと何度もユーロショートで入ったりしたがメクリにあったりもして、勝負は五分五分。あまりうまい具合にいかなかった。さらにニューヨーク時間の遅い時間にも、ドイツの格下げの話などが飛び出してくる始末。あまりにもドル円に目が行き過ぎていて、ユーロの扱いがおろそかになっていたような…。
ドル円も97.20まで落ち込んだのだが、そこからは急反発となった。ニューヨーククローズまでに98円台まで戻しきった。G20を恐れていないのか。ちょっと理解に苦しむところでもある。今日のアジア時間でもドル円は堅調だ。午前中こそ97円台のミドルまで下攻めしたが、午後には反転。昨日の高値である98.43に並びそうな勢いで上がってきた。
週末にかけての注目材料はやはりG20筋からの要人発言であることは間違いない。しかしどうもドル円が98円台に平気でいるような感じでいるとなると、拍子抜けしてしまう。あまり危機感を感じとっていない値段であるからだ。私としては97円台に下がるようなことがあったら、そこからショートに持っていきたいと思っているのだが。
今夜の経済指標は失業保険とフィリー指数であるが、これではあまりマーケットは反応しきれないだろう。最近の失業保険の数字はばらつきが多くて、じかに評価するのは危険である。また景況感は最近は悪いものばかり並んでいるので、フィリー指数がマイナスにでもならない限り、リスク回避の方向で動きにくいものと考える。
本日のアメリカの企業決算は金融、ハイテクと大どころが並ぶので、その前後では構えていたい。ニューヨークオープン前にはモルガン・スタンレー、ニューヨーククローズ後の日本時間の明け方にはグーグル、IBMなどがある。
日本時間 16時40分
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