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太田忠
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

緩和期待でのドル全面安、
FOMC文言にはかなり敏感に反応か

2013年05月01日(水)17:45公開 (2013年05月01日(水)17:45更新)
持田有紀子

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 前日にニューヨーク時間で作ったドル円のショート@98.11を持ったままで、昨日の海外市場に臨んだ。とくにリスクオフになる材料が出ているわけではない。単にパターン的な問題だ。4月末に最大のリスクテークを行った後の、5月売りを取りにいこうとしているのだ。欧州序盤ではドル円は軟化してスタートしたが、前日の終値が97.33だったので、まだちょっと遠い感じもする。

 18時発表の欧州圏の失業率が12.1%となって、前回よりも悪化した。これをうけてドル円もユーロドルも下げに向かった。つまりクロス円が安いのであり、リスク回避となっているのだ。ドル円も少し遅れてだが下がってきて、前日安値をトライ。

 私としては機械的にその前日安値をテクニカルポイントでもあると捉えているので、その直前で利食い態勢に入る。ポイントがハッキリしている分、うまい具合に97.39で買い戻すことができた。その後はニューヨークオープンまでに97.80あたりまでメクレ上がったので、ラッキーだった。

 それでも東京時間のようにドル円は98円台まで戻しきるには至らず。待っていた指標であるCAPMが予想を下回った。これを契機にドル売り圧力は高まった。元から軟調地合いだったドル円が再び下げ始めたのは仕方のないところだが、ちょっと戻し口調になりつつあったユーロドルも急伸。1.31台の後半まで上昇していった。ドル円も前日安値を下抜けた。

 そして96円台を目指したが、クリアに97円ちょうどを割りこむことはできなかった。私は途中でユーロドルに目を向けてしまったので、ドル円の96円攻めには参加できなかった。しかし15分ほどもすると急激なドルの買い戻しが入り、ドル円もユーロドルも50ポイントほどもドル高のレベルに戻ることとなった。

 ニューヨーククローズにかけては、やはりドル売りが強まった。FOMCを翌日に控えているので、そちらのほうへの期待が高まったからだ。緩和を継続するということはドル金利の先安観につながる。ドルのデバリューなのだからドルの下落というわけである。

 その流れは本日のアジア時間になっても変わらなかった。ドル円は昨日の安値近くまで下落。97.05まで安値攻めをした。ここまで来ると96円台に入らないと売れないものだ…。


 しかし欧州市場に入ってくると少し様相が変わって来た。メーデーで欧州も祝日とところが多く商いは薄い。しかしドル円、クロス円は買い戻されている。ドル全面安の局面から緩和期待からのリスクテークに傾いてしまったようだ。ユーロドルも1.32手前まで上伸している。

 今晩はADP雇用指数やISMの景況感が出るが、ニューヨーク時間はFOMCに向かって様子見姿勢が強まるだろう。金融緩和を継続するのは市場のコンセンサスであるが、それはどの程度まで強い表現で出てくるのか。

 最近の経済指標の弱さをどのくらいまで声明文の中で書き表せるのか。それが注目である。文言はあまり変わるとも思えないが、マーケットがそれをあまりにも過大に受け取ると、思わぬドルの大幅下落にもなりかねない。要注意である。


日本時間 17時00分
 

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