先週末のG7の会合をうけて、一応の承認を得た格好となった日本の金融政策。円安政策も認められたという形になったので、ドル円は102円台まで上昇した。それをうけて日本株も高い。この後のリスクテークの動きがどうなるかが問題。一方でグローベックスでは米国株は大幅な調整を強いられていた。
海外時間の為替市場では勢いに乗って、もう一度、ドル円は102円台での高値をブレークしてくるのか。それとも利食い売りに押され切ってしまうのか。それに答えを与えるひとつのファクターが、アメリカの経済指標であったのは言うまでもない。
欧州序盤ではドル円はやや押されていた。アジア時間で102円ちょうど付近を買い過ぎたためであろうか。いかにも101円台の後半は逃げのオファーで重そうだ。ドル円は101円台の中盤でもんでいた。アメリカの小売の数字はあまり良くないものが想定されていた。
それで指標の発表ではドル買いになりにくいだろうという観点からの、ドル売りも出ていたのだろう。ドル円は戻しても101.80あたりまでがせいぜいで、とても新値更新という感じではなかった。私としても、このレベルでは興味がない。
小売売上高が発表されると、数字を確かめる間もなく、ドル円は102円台までジャンプした。きっと良かったのだろう。マイナス予想だったが、少しであってもプラスだったものか。私もドル円を買ってみようかと思ったものの、どうせならば昼間の高値である102.15を越えてからにしよう。
それでドル円は102.17で買いのストップ注文台すぐに入れた。しかし注文を入れ終わる頃には、すでに101円台にまで後退していており、結局は発表直後の盛り上がりが海外市場でのドル円の高値になってしまった。
私のインタレストは減退したので早々に寝てしまったが、ニューヨーク時間では為替相場は実に小動きだったといえる。ユーロドルもドル円も50ポイントのレンジ相場になってしまい、動意薄だった。米国株も歴史的な高値の位置にはいるが、値幅がとても小さく、出来高も少なかった。ドル円は昨日の高値である102.15をクリアに越えてくるまでは、なかなか高値追いをしづらい状態になってしまった。
今晩はイベントが極めて少ない。そして市場はやや調整モードに入りつつある。ドル高は一服。ドル円も101.50あたりを下割れしてきたりしているのだから、ドル円の戻り売りをやってみてもいいかもしれない。安全性を考えるならば、ユーロドルのロング攻めでもよさそうだ。夕方にドイツとユーロ圏の景況感が出るので、チャンスはありそうだ。
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