先週の金曜日のアジア時間では、96.50を中心に上下する小動きな状態だったドル円。だが、それでも感じとしてはやや強めに推移。先週を通じて海外時間の、特にニューヨークの午前中まではドル円の下落傾向が強かったので、パターン通りにしたがって売りたいのだが売るならば夕方からと決めていた。欧州序盤では96.70あたり。私は96.67で売ってみたが、すぐには落ちない。イベントもないし、他の全ても小動きとなっている。
待っていた甲斐もあって、ニューヨーク勢が参入してくるころになると、やっとドル円も下げ始めた。ただ週を通じてドル安の運びで下がってきたドル円だったが、今回はユーロドルもやや重い。よってクロス円に売りが出ている模様だ。かといって欧州株や米国株が大幅安となっているわけでもない。
ドル円は昼間の安値であった96.35近辺を下回ってきたので、警戒して値動きを見守っていたが、あまり大きなショートカバーも見られない。ユーロ円が欧州序盤よりも1円近くも下がってきているので、ドル円を買っているどころではないのだろう。ニューヨーク時間の午後からは株価の切り返し、そしてそれにともなうドル円やユーロ円の買い戻しが顕著になるパターンであったので、私は96.28で買い戻して取引を終えた。
しかし後から値動きを確認すると、この日は株価の切り返しも限定的であったようで、ドル円は96円台の前半で推移していて、ほぼ安値圏でクロージングを迎えている。そして今朝は日本の注目されていた日本のGDPが発表された。これは消費増税の参考になる最重要のデータなので注目度は高かった。
結果はプラス0.6%で、年換算でプラス2.6%。予想を大きく下回った。これでファーストアクションでドル円が95円台に突っ込んだ。リスク回避になるのだから当然だろう。私はシンガポールの日経先物を見ていたのだが、これが下がっても先週の安値である13390円を割り込まなかった。
だからというわけでもないが、そのうちドル円も反発するのではないかと思っていたら、簡単に96円台に戻してきた。そこで私もドル円を少し買い出動。96.04で買っていったが、そんなにも上がらない。10ポイント取れてせいぜいだった。
しかし11時過ぎにはドル円が急上昇。96.30を越えたあたりからちょっとずつ買ってみたものの、やはり10ポイントくらいしか持ち切れない。心の奥底に、どうせまた落ちるだろうと感じているからなのだろう。しかしまあそんな時に限って値を戻すもので、欧州時間に入ると96.80近辺まで上昇してきている。若干ではあるがドルの金利が上昇していることが材料視されているようだが…。
今晩はこれでイベントがない。さらに大きくドル金利が動いてくるようであれば別だが、やはり株価動向でしか、為替相場も反応を示さないかもしれない。今週は日本人の多くが休みを取るので、マーケットが薄くなりそうだ。不意な動きにも注意を払っておかねばならないところ。
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