昨日は日本が休みだったが、週末に大きなニュースが二つ出てきた。ひとつは米ロの会談で、シリアの化学兵器の凍結方法に関して両者が合意したことである。これによってアメリカの軍事行動は事実上なくなり、中東情勢の悪化は免れた。もうひとつはFRB議長の後任について、サマーズ氏がみずから辞退したということ。
サマーズ氏はタカ派だと思われていたので、彼が議長に就任すると緩和縮小どころか、利上げに踏み切るのではないかと不安視されていた。それがなくなったことで、緩和継続への期待が高まることが大いに想像された。
週明けのマーケットでは債券価格も株価も急上昇して始まった。緩和期待が増したのだから、債券相場が堅調になるのは無理もない。そして長期金利の急低下。これが為替相場にはドル売り圧力を与え、ドル円は98円台に下落して始まった。その後のアジア時間の動きは緩慢だった。ドル円はついに99円台に戻しきることができず。シンガポールでやっている日経先物はやや高で推移。グローベックスで米国株が大幅上昇しているのだが、ドル円が下がってもいるので、日本株にとっては相殺した格好だ。
ここでいちばん問題になるのは、株価が高いからといってリスクテークに賭けるべきなのか、それともドル金利の低下を重視してドル売り作戦で出るのかである。ドル円とってはちょうど真逆のことである。目の前の為替レートだけを見ると、ドル安に進んでいるのは事実である。私としてもちょっと決めかねる状態であった。
実際の為替レートが反応している方向ということでドル円をショートにしたい気持ちもあるのだが、なんせ米国株がまだ先物取引しかやっていない時間だが、それが歴史的な最高値を越えてきているのだ。なかなかリスク回避の方向でポジションを傾けるには蛮勇を振るわねば…。無謀にも思える。だからしばらく様子を見ることにした。
ニューヨークオープンまでには債券相場か株式相場が崩れてきてもよさそうなものだ。そのどちらか崩れてきたほうに賭けてみたいところ。アメリカの景況感のデータも悪かったからだが、やや株安に傾いてきた。これでようやく私もドル円のショート攻めで決心。98.76で売っていった。早朝の安値が98.50をちょっと割れたところまでと聞いていたので、ほぼ安値圏で売り込んでいるようなもの。
ドル円は98.90を越えてきたら損切ろうと思って、さらなるドル円の下げを期待したが、ダメだった。激しくもない動きの中で、私のストップはダンになった。そしてついに99円台乗せへ。ユーロドルも下がっているので、ドルのも直し買い戻しの動きとなっている。朝からの動きの反動だろう。
今日のアジア時間ではドル円は99円台の前半でほとんど動かず。欧州序盤でややユーロドルが上がってきたが、ダイナミックさには欠ける。今晩はアメリカのCPIや鉱工業生産など、あまりマーケットを動かしそうもない指標が予定されている。そして今日から始まるFOMCのため、相場は静かになるだろう。レンジ相場と決め込んで、98.50から99.50の両サイドで逆張りしていこうか。
日本時間 17時30分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)