木曜日に米国株が6日続落を免れた。それで金曜日は底打ち安心感からリスクテークが強まるものと思われた。日本株も最初は高く始まった。日経先物は14800円台で始まり、高値は14880円までつけた。これはオリンピック決定以降の高値に並ぶ水準である。しかし為替相場では思ったほども円安が進まず、99円ちょうども重く感じられた。
少しずつポジション調整からの円の買い戻しもはいって、ドル円は98円台に定着の感がでてきた。またクロス円も軟調な地合い。ユーロ円は133円台のミドルに戻るのがやっとで、132円台に突っ込む局面すらあった。
そして海外市場にシフトしたわけだが、市場の関心はやはりアメリカの財政問題だった。先日、下院で通過した暫定予算は、オバマケアのカットを含んでいるので、民主党が多数を占める上院では通らない。そこで上院の対応がどう出るかに注目が集まった。上院の院内総務は金曜日のうちに結論を出すと言っていたので、何らかの妥協が図られるのではないかとの期待もあった。ユーロドルが強い動きをしていることもあり、ユーロ円は再び133円台の中盤へ。
しかしニューヨーク勢の参入で、ますますドル売りの勢いが強まった。ドル円は98.50を下回ってくるし、ユーロドルは1.35台にまで上昇。このユーロドルのレベルは9月高値である1.3569に急接近といたところ。グローベックスでの米国株もリスク回避が強まり、前日に上げた分はすべて吐き出した。それだけ米議会での審議に不信感が出てきたからでもあろう。
私は昼間のユーロ円の高値を意識していたので、133.60で買い戻せばいいやと思っていたのだが、133.45でショートにすることができた。それでも連日の押し目が132円台の後半なので、やはりそのあたりでは利食いをすることになるだろう。そんなに深い押しを期待していない。
米国株が下げて始まるのを確認したからなのか、ユーロ円は急激に売りに見舞われた。私としては自身、演技のいい133.08でビッドをして待っている。するとドル円の下げもきつかったせいもあって、ユーロ円を利食うことができた。
注目の上院では、オバマケアのカットを除いた形で予算案が可決。これでは逆に下院が飲めない。財政審議ン行方が不透明さを増したということで、ドル安・株安の流れが強まってニューヨーククローズを迎えた。ユーロ円は132.60あたりまで差し込んで、そのまま132円台で終わっている。
そして週明けは大きくリスク回避でスタートした。それだけ米議会の行方に不透明感が増したということの現れだろう。ドル円は97円台で始まり、ユーロ円は131円台に突っ込んだ。午前中の日本株は安い推移をしながらも値幅がなかったので、私としても為替相場で手を出そうとは思わなかった。
ランチタイム以降に日本株が値上がりの傾向を見せたので、ユーロ円も132円台を回復。私はにわかショートカバーの域を出ないだろうと思って、132.28で売り込んでみた。その直前の戻し高値が132.38だったので、ロスカットは132.40のつもり。
さて今晩の注目はやはり米議会の行方であろう。下院は新たな予算案を可決したが、それでは今度は上院が飲めない内容となっている。かなり政治的な様相を強めてきたアメリカの財政問題。今晩も要人発言に、とくに有力議員からの発言が待たれる。
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