昨日は朝からドル円はやや強めで始まった。先週末の米国株がほぼ高値引けしており、その余波でリスクテークが演じられることにかるかもしれないといった見方のためだろう。事実、早朝のグローベックスセッションでは米国株は大きく上昇。いうまでもなく、先物ベースではあるが今年の最高値、つまり歴史的な最高値を更新してきた。ドル円は先週の金曜日には重たく見えた97.50を上回って推移。小幅な値動きではあったが、実に堅調に見えた。ユーロドルも1.3800をはさんでの小動きだった。
アジア時間では小幅な値動きが続いたので、海外市場に期待が集まった。しかし結果的にはロンドン時間でもニューヨーク時間でも為替相場ではほとんど値動きなし。ユーロドルは10ポイントほど。ドル円も10ポイントほどだけ。一日を通しても、ぜんぜん動かなかったといえよう。私もユーロドルのロング攻めや、ドル円のショート攻めで構えていたのだが、まったく動かないので、とうとうマーケットに入るには至らなかった。
今日のアジア時間でも為替相場はほとんど動かず。いつ見ても、97.55-60とか1.3775-80付近だった。朝にRBA総裁がオージーは大きく下落するかも、と発言したことで、豪ドルは対円でも対ドルでも急降下。為替相場はこれだけが材料であって、後はこう着感が強まっている。
今晩の経済指標もたくさん出てくるのだが、PPIや小売売上高など、通常であれば重視されてもよいはずのデータである。しかしもうかなり古いものだとされて、ちょっと関心が薄れてしまっている。私としてもむやみに今のこう着相場で手を出すつもりはない。明日のFOMCまでは動かないのかもしれない。
さて、そのFOMCだが、今回は別の意味で注目を集めている。前回、9月のFOMCでは緩和縮小があると思われていたのに、縮小は行われなかった。それでさえ市場のコンセンサスと合致しない、不安定な行動であったのに、会見ではバーナンキ議長が「市場の見込み通りにはならない」と発言したことで、金融政策の決定の方法に大きく疑問を投げかける状態となっている。悪くいえば、市場との対話を拒否しているようなものだ。
後に公表された議事録では、多くのメンバーが緩和縮小もありうるとしていた。これをひっくり返すような議長の裁量の余地とは…。バーナンキ氏は「もっと明白な雇用回復の証拠を」と言っていたが、雇用などという遅行指標では、結果が出てくるのが遅すぎる。向こう6カ月は、すなわちバーナンキ議長が退任するまでは何もしないと言っているのと同じだと解釈されても仕方がない。
そのためマーケットのほうもとっくにそれを織り込みつつあるようだ。米国債の利回りは低下が著しく、したがってドル売り圧力は強い。ユーロドルもポンドドルも他の対ドル通貨ペアはおしなべてドル安相場が続いている。年初来のドル安水準をきっちりと維持している。ドル円だけがアベノミクスの余韻もあって高いところに位置しているのだが、上値が相当に重いことだけは間違いがない。
この緩和縮小の話が飛んでしまったということに対して、明日のFOMCがどのような答えを用意しているだろうか。「もっと明白な証拠を」と言ってしまった以上、ドラスティックな改善が雇用環境に見られない限り、金融政策の変更はありえない。これで「緩和縮小の可能性も」などと言いだしたら、今度はFRBの信頼低下という事態を招くことになってしまう。
日本時間 16時30分
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