昨日の海外市場ではイベントが少なく、これまで動きが鈍かった為替相場も、いっそう歩みを遅めてしまうのではないかと思われた。ドル円はアジア時間に102.65あたりまで上がって、その後はズルズルと落ちてきたが、102円台の前半で欧州の序盤を迎える。
いかにも動きそうもなかったが、昨日のなかでは唯一の経済指標であるドイツのIFO指数では、景況感が予想よりも良いものとなった。それでユーロ買いが強まったが、それでもユーロドルは20ポイントほどの上げにとどまった。どうもじゃかじゃかと買っていく雰囲気ではなかった。ドル円もやや上がったものの、これは欧州株が上昇しているので、リスクテークの面からの円売りも手伝ってのことである。
そして巨額の債務を抱えているウクライナの経済危機も、EUやIMFの支援が受けられるということに決まった。これで米国株も一気に歴史的な高値を越えてきた。米国株がストロングに始まったので、私もドル円を買っておこうかなと思って、102.49で買ってみたが、その後のニューヨーク時間ではほとんど動かず。ユーロドルも動かずで、まったく面白くはなかった。
私は102.35でドル円の売りのストップ注文だけ置いて朝を迎えたが、それはついていない。でも朝のレベルがほとんど自分のコストと同じくらいであったので、ちょっとガッカリ。米国株の上昇が勢い良かった割りには為替相場にはリスクテークの流れは出てこなかったということだ。
102円台のミドルアッパーではドル円をロングで持っていたくはないので、とりあえずはポジションをクローズしたが、今日の東京時間でも同じように日本株は堅調となった。それでもなぜかドル円の動きは芳しくはない。
ドル円が株価に連れ高しないとなると、ドル円を積極的にロングで攻めていく根拠がなくなってくる。とにかくユーロドルも含めて、主要通貨の値動きがアクティブになるまで待たなければならなくなりそうだ。
今晩は消費者信頼感指数がある。センチメント系なので、その直前からリスクテークが始まると予想もされるが、ドル円が102円台の後半であったら、一度目はショートに振っていきたいものである。昨日の株価上昇局面でのドル円やユーロ円の上がらなさに相当の落胆を感じている間は、である。
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