昨日の欧州序盤は、ドル円は103円台の前半で始まった。米国株が相変わらず高いので、リスクテークの勢いのうほうが優勢だ。それでもドル円も少しずつステージを切り上げてきたわけで、すでに102円台まで下がったら買いたいという意欲の現れのビッドも出てきている。
当面のところは102円台後半から、103円台の中盤に至るまでのレンジ内の取引に徹しそうな感じである。ドル円以外の主要通貨はおしなべてドル安傾向を強めており、ポンドもユーロも対ドルではとても高い位置から離れないでいる。
昨日の海外市場ではイベントがなかった。アメリカが夏時間に移行しただけで、値動きにはまったく動意なしであった。ウクライナ問題も新規な材料に乏しく、マーケットを揺すぶるほどのものでもない。欧州時間ですでにドル円は103円台のミドルをトライはしたが、やはり先週の雇用統計で上サイドをやってしまっているため、逃げのオファーも出て来やすいところ。
ドル円もそう簡単には103.50を越えられそうもない。自分もそれ以上のレベルでドル円をロングで勝負していたのが懐かしい感じがしてしまう(笑)。ニューヨーク時間になってもドル円やユーロドルには目立ったプライスアクションは見られなかった。
私も夏時間に合わせて朝は1時間も早くグローベックスを見ていたので、ちょっと眠くなってきた。株価も動きそうもなかったので、早々に寝ることにした。結局ニューヨーク市場でも目立った動きはなく、103円台の前半での小動きに終始していたようだ。
今日は昼間に日銀の会合の結果が出たが、結果は予想通りで金融政策に変更はなかった。しかし一部には消費増税の対策のために追加緩和を行うのではないかとの観測もあって、それを期待したリスクテークのポジション作りも進んでいたため、発表後にはそのリクイデートも見られた。しかし大きな動きにはならず、結局はまた朝のレベルと同じところでやっている。
今晩も大きなイベントはない。昨日と同じようにあまりダイナミックな動きは期待できそうもない。もちろんウクライナ絡みで突発事項ということもありうるが、突発事項を当てにするのは、相場に臨む態度としてはいただけないところだ。為替相場はレンジが続くと仮定して、端っこで逆張ってみようと思う。
日本時間 18時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)