昨日は週末のウクライナ問題が、マーケットでどのように消化されるかに注目が集まる一日であった。アジア時間ではそれほどもリスク回避の動きは強まらなかった。国連安保理もクリミアの住民投票も結果は予想通りなのだから、インパクトなしといったところなのだろう。
そして為替相場も大きく動かないものだから、マーケット全体に楽観論のようなものが台頭してきた。まあ、これ以上は悪いものは出てこないだろうという消極的な見解かもしれない。ドル円もアジア時間の朝から買い先行で、101円台ミドルまで切り上がっていった。
そのまま欧州序盤ではドル円は101円台の半ば、ユーロドルは1.3900をはさんでの動き。肝心のロシア株が大きく上昇して始まったので、欧州株もおしなべて反発。リスクテークに弾みがついた。私は株価などが下がると思っていたのでだいぶ拍子抜けしたが、この際、自分の意見などどうでもよいことだ。さっそくビューを訂正して、ドル円かユーロ円の買い場を狙うことにした。
そしてドル円を101.64で買ってみたが、そこからは10ポイントほどくらいしか上がらなかった。アジア時間で上がった値幅と同じくらいの上昇を期待したが、海外市場を通じてドル円の値幅は20ポイントほど。まったく面白くない~。101.50で投げ売りのストップ注文を置いていたが、朝になって値幅が小さいことを知って、速攻101.83で売った。
今日のアジア時間では朝がたに日本人のリスクテークを呼び込んだ。どこかでリスクテークの方向でポジションを仕込みたいと思っての行動だろうが、すぐに相場は反転。日本株がスタート後すぐに頭打ちになって、同時にドル円も上昇を停止。102円台を見ることなく終わってしまった。ちょっと失速気味だ。欧州市場に向けてドル円は下落幅を広げて、101.50台まで沈んでいる。
今晩もウクライナからのフレッシュな情報が出て来ないかに注目が集まるだろう。アジア時間に発表になった中国の不動産価格の伸びがかなり鈍化していた。再び中国経済に対する懸念が台頭してくるか可能性もある。人民元も小幅だがまた下落している。クリミアの独立を承認したプーチン大統領の会見が予定されているし、引き続き要人発言にも注意しておきたいところだ。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)