昨日のアジア時間でも、ドル円のレンジは102.00から102.50を脱しきれないでいた。ずっとこの間から動かない。実に面白くない相場展開が続いている。しかたなくレンジ取引にでも励むしかないのだが、昨日の欧州時間はそのレンジ内の上サイドであった。ど102.40アッパーは売りゾーンだ。私も小動きと思いながらも102.42でショートをつくった。102.55のストップ注文と、102.15の利食い注文をOCOで並べて、しばらくはPCの画面から目を離す。動きもしないものを見ていても疲れるだけだからだ。
アメリカの経済指標では為替相場は動かず。しかしグローベックスの米国株は実に堅調だった。すでに歴史的な高値も視野に入ってくるくらい。ユーロの利下げ期待が高まってきているので、欧州株が大きく値上がりしているためだ。果たして次回のECBの金利会合で利下げをするのかどうか。確かにユーロもこのところ重い。ユーロドルは劇的な下げを演じてはいないが、ユーロ円やユーロポンドは下落が顕著だ。
ニューヨーク市場の前半ではドル円はほとんど動かなかった。私も次の朝から仕事を控えていたので、為替の注文をそのままにして寝ることにした。朝になって画面を見ると、ドル円が下がっていた。101円台にも突入していたようだ。私の利食いもついていたのだが、なんでこんなに下がったのだろうかと不思議にも思えた。
米国株はあんなに強く始まっていたのに、ニューヨーククローズでは下がっている。債券相場も上昇だ。そんなリスク回避を急ぐような材料でも出たのだろうか。ストレステストの結果が出て、シティやRBSなどが不合格とされたが、これもリスク回避の材料であることには違いないものの、結果が公表されたのはニューヨーククローズ間際だ。肝心のニューヨーク時間のコアタイムではない。
いろいろ調べてみたが、オバマ大統領の発言くらいしかなかった。制裁を強めるとか、民主主義を守るとか、通常のことしか言っていない。強いて言うならば、やはりコストの高いリスク性の高い金融商品のロングポジションが積り上がっていて、それのリクイデートが現れただけであろう。ドル円も102円台で長らくステイしたので、確かにそのレベルのポジションもたまっていたのだと言わざるをえない。
昨日のニューヨーク時間で進んだリスクオフの動きは、今日のマーケットにも影響を及ぼしそうだった。ドル円にしてもユーロ円にしてもステーブルだったレンジからはみ出してきて、ちょっと値崩れの状態でスタートした。ドル円は昨晩の安値も下回って101.72近辺まで下落。
欧州序盤までに値を戻さない限りは、私も突っ込んででも売っていきたいとまで考えていたのだが、午後から日本株が急反発。それに乗じてドル円も102円台を回復。しかしやはりここは売り場だろうと、私は102.20で売ってみた。とくに今晩は注目されるイベントもないが、海外市場での勝負となりそうだ。
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