雇用統計の直前までに週内で進んだことは、リスクテークであった。為替相場ではドル高が進み、ユーロドルは1.37ちょうど近辺まで押し込まれて、ドルの高値張り付き。これはドル円でも同じであって、104円台まで何度も付けて、安定はしないがそれでもドル高水準で止まっている。
外部環境を見てみても、米国株は前回の雇用統計の際につけたのが歴史的な最高値だったのだが、完全のその目前まで値を戻してきて高止まりしている。しかるに債券相場も安い。アメリカの長期金利の代表である10年債の利回りは2.80%台まで上昇して、雇用統計の結果によっては3.00%が視野に入る。FEDのテイパリングに加えて、再び利上げ時期の議論が始まることにつながる。
こうしてリスクフルの状態で雇用統計の発表を迎えることになったわけだが、事前の予想でも良いだろうというのが市場のコンセンサスだった。私はサプライズを狙っているつもりはないが、すでにリスクテークのポジションがたまっているだろうことを考えると、反対にリスクオフ、つまりユーロ円かドル円でもショートに振った方に投資妙味があると見ざるをえない。
ユーロ円の週の高値は143.69、ドル円は104.10までであった。雇用統計の直前のレベルは、ユーロ円が142円台のミドルなので、週の高値まではかなり遠い。しかしドル円は103.90アラウンドだったので、高値までは近い。つまり逆張って売っていっても、ドル円ならば高値更新でストップアウトしても、損失は小額で済む。
そういう消極的な理由ではあったが、私はドル円をショートに振った。103.89で。ストップ注文は104.15にするのは言うまでもない。私自身も雇用は良いだろうと思っているので、そんなにこのポジションに期待はしていない。良ければ良かったで、このポジションがなくなると同時に、高値ブレークでロング転することも可能だ。
そして雇用統計の結果は悪かった。就業者数も、失業率も、予想よりも悪いものだった。マーケットのファーストアクションは瞬間的にドル売りで反応した。悪かったのだから仕方のないところ。ドル円は103円台のミドルまで押し込まれた。私ももっと行けーと思ったが、とりあえずそこまで。債券相場も急騰していて、指標に素直に反応している。
しかし米国株が下がらなかった。いやむしろ歴史的な高値をも更新してくる始末。債券価格と株価は反対方向に動かないといけないのに、同じ方向に動いている。これはどちらかが間違っているはずなのだが、通常ならば後で株価のほうが間違っていたということになる。でも高い株価を前にしては、なかなか修正も効かない。次第にドルも買い戻されて、すぐに104円台乗せしてしまった。私も利食いで買い戻す余地もなかった。
運よくストップ注文はつかなかった。前日の高値というテクニカルの面で置いたストップアウトのレベルなのだが、テクニカルに感謝である。1時間ほど株高が続いていたが、米国株の現物がスタートすると下がり始めた。やはり米国株の上昇は間違っていたということか。それでも発表直後に押したドル円の103.50あたりではいったんは買い戻したい。さすがに103.60あたりではもみあった。
日付けが変わる頃には米国株の下げも鮮明になってきたので、ようやくドル円は買い戻すことができた。その後はもう寝てしまったが、その後は米国株が大幅安となり、ドル円も103円台の前半まで差し込んでいる。ユーロ円も安値引けに。
今日はちょっとマーケットの動きが鈍い。リスクオフのまま先週末を終えたのだから、もっとドル円やユーロ円は下サイドに突っ込んでもよさそうなものなのに、そうした気配は一向に見えない。今晩は経済イベントがほとんどないので、雇用統計の後に出来たであろうポジションの整理に費やされることになりそうだ。ニューヨーク勢の参入までは、大きな流れは出て来ないだろう。
日本時間 15時15分
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