昨日の欧州序盤は、ドル円は101.50アラウンド、ユーロドルは1.35台の前半。どちらも最近のレンジから見れば、安いレベルである。私はたまたまではあるが、前日のマーケットでリスクが最大に高まったところで逆張りをしたので、そのポジションの処理に専念する立場となっている。
つまり利食いの場所の探索である。ユーロ円は137.50を下回っての推移であり、私の買い戻しのためのストップ注文は137.50でプレース中。ポジションメークはテクニカルに忠実に従って行ったものだが、これからは値動きを見ながらの各ステージでの対応が必要となる。
ドル円は値動きが鈍いと思われるので、ユーロ円が落ちるとしたらユーロドルが下がるのだろうか。確かに欧州時間でのユーロドルは重い足取りを示している。しかしここから下サイドにはたぶん強力なサポートになり得るであろう、先月来の安値である1.3502が控えている。1.3500を割りこみさえすれば、簡単に相場も走るのだろうが、そこまでが大変そうである。
今年の上半期でユーロを買い損ねた連中の買い意欲を一心に集めそうな場所だ。逆にこの手前で跳ね返される分量の方が多いかもしれない。だとしたらユーロドルが1.35台の前半にいる間のユーロショートは危険極まりないものとなる。ユーロ円は137.20までちょっとかすっただけで、依然として安値張り付きである 。対ロ制 裁の強化を画策しているという報道が流れ、形の上では不安要因が一つ増えたことを反映してのリスクオフであろう。
アメリカの経済指標が出たが、住宅関連でもっとも重要な着工件数は予想よりも大幅に悪かった。しかし一方で雇用関連である失業保険のほうは良かった。どちらつかずで、為替相場も動きようがない。でも顕著だったのは株価の急反発である。グローベックスでは米国株は欧州株にツラれて、かなり安値攻めをしていた。
それがニューヨーク勢の参入とともに発射地点まで戻してきたのだ。まったくアメリカ人は楽観的だとしかいいようがない。むしろ23時のフィリー指数で景況感が良かったことを確認すると、S&P先物は歴史的な最高値まで急接近することになった。それでも私がユーロ円のショートを持ち切れたのは、ユーロ円自体の値の戻しがほとんどなかったからだ。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会(JCBA)