昨日は日本が休みだった。アジア時間では地政学的リスクがどのようにマーケットに影響を与えるかに注目が集まった。材料としては、週末においてはウクライナ情勢が悪化したとする見方のほうが強かった。しかし朝からそれほども大きなリスクオフにはならなかった。
むしろアジア株だけを見ると、やや反発の度合いを強めてもいた。株価などリスク性の高いものが下がらないというだけでも、市場に安心感を与えるには十分だ。私も欧州序盤に向けては、ドル円かユーロ円でのロング攻めのための拾い場を模索していた。
欧州地盤ではドル円は101.25あたりで、ユーロドルは1.3525あたりであった。ドル円は安いには安いところにいるのだが、先週も101円割れはしなかったように、あまりここから下がる気がしない。やはりそれだけ為替相場の変動率が下がっているからだろう。そこで101.28で買っていった。
あまり動かないだろうと思っているので、このまま上がってくれて利食いに達するにしても101.50を越えれるくらいがやっとだろう。利食いが20ポイントだったとしたら、損切りも遠くには置けない。半分の10ポイントがせいぜいということで、101.19で設定した。
しばらく動かない時間が続いた。ドル円は上げても101.35くらいまで。予想通りではあるが、動きが乏しい。ニューヨーク時間になると、株価が下けが鮮明になってきた。旅客機の撃墜について、ロシアの主張や欧米の主張が懸絶しているのが判明してきたからであろう。なかなか妥協が図れそうもないと見たマーケットはいっせいにリスクオフへと傾いた。私も101.30でドル円のロングをやめた。実に2ポイントしか取れないトレードであった。
その後のニューヨークマーケットでは、株価はかなり戻した。それに連れてドル円も101.40あたりで高値引けしている。高値引けといっても、私が売ったところよりも10ポイントしか上がっていない。それでもその10ポイントが重要になるくらいだから、いかに相場が動かなくなっているかである。
国連の安保理でも米ロの意見は分かれたようだが 、マーケット的には不安材料とは取られていないようだ。今日のアジア時間ではドル円は堅調で、101.50を触っていたりもする。また日本株も高い。もう一度、リスクテークにベットするとしてドル円などでロング攻めしたいとは思う。
でも狙う値幅が20ポイントも期待できないだろうと思うと、そもそも持つ意味があるのかと懐疑的にもなってしまう。今晩もウクライナ問題がメインだ。EUの外相会議が開催されるので、そこからの非難決議や制裁案などがマーケットを揺さぶるかもしれない。
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