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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

良い独指標にユーロドル反転も、
また安値攻めを再開へ

2014年07月25日(金)18:21公開 (2014年07月25日(金)18:21更新)
持田有紀子

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 昨日の欧州序盤では、ドル円は101円台の中盤、ユーロドルはダラダラと続いている安値攻めの最中で1.34台のミドルであった。とりあえずユーロドルかユーロ円を売ってみたい。ここ連日の欧州序盤での傾向だ。ユーロ円もユーロポンドの下げもともなってのユーロ下落が出てくるのだから、理由はともあれ、パターンとして参加しない手はない。私も1.3448で売っていった。

 しかし昨日は様子が違った。まずはドイツの景況感が良かったのだ。PMI指数が製造業もサービス業も良い結果が出た。これでユーロは下攻めをやめてしまった。ユーロドルも1.3440あたりまで攻め込んでいたのに、1.3450を簡単に越えてきた。こんな今年の最安値付近でショートにして持っている私としては耐久力はない。

 1.3450を越えてきたら、もう速攻で損切りである。すばやく対応したつもりであったが、1.3458まで買い戻すことができなかった。ユーロの反発は一時的なもので、すぐに下がって来るのではないかという、ちょっとした気迷いもあったのかもしれない…。

 ドイツの経済指標が良かったのとは違って、イギリスの指標は悪かった。イギリスの小売売上高が予想を下回ったことで、ポンド売りがさかんになった。ユーロポンドでのショートカバーも巻き込んで、ポンド売りは加速。ポンドドルは久しぶりに1.70台を割ってきた。自分としては売るならばユーロのほうだと考えているので、ポンドが下げてきても、それに乗っかるつもりはない。

 ユーロドルはショートのスクウィーズが一巡しても、1.35台には乗せきれなかった。安値からの戻しは50ポイントに達しないで、ニューヨーク勢の参入となった。すでにグローベックスセッションで米国株は歴史的な最高値を更新してきている。リスクのありようとしては、パンパンにリスクテークとなっている。

 それを反映してユーロ円は欧州序盤に比べて、1円近くも反発している。ユーロドルはまた下がるだろうと思っているので、短期的であってもロングにはしづらい。ではユーロ円でも買ってみるかと思ったのだが、肝心の米国株が下げ始めたのだ。これではリスクテークに強いクロス円をロングにしていくわけにもいかない。

 ニューヨーク時間はここ最近、あまり動かない。だから 早めに寝て、早く起きて、ニューヨーククローズで勝負を仕掛けることにした。米国株はなんとか小幅高を保っていたが、それでもニューヨーオープン前の強かった状況を見ていたので、かえって利食い売りに押されたという感触がある。そしてニューヨーククローズ直後に出たアマゾンの決算は悪かった。

 これで私もドル円でも売ってみる気になり、101.78でショートにした。この後、どのくらい、このミクロ指標の材料を織り込んでいくかわからないが、1日のドル円の高値が101.85であったので、そのちょっと外側である101.86で買いのストップ注文だけ置いた。値幅が小さく、マーケットの変動性が小さくなっているので、この動かない相場で20ポイントもやられたら、 取り戻すのがかなり困難だ。

 欧州時間に入るとドルは全面高。私のストップもダンになった。ドイツのセンチメント調査は最初に出たものが良かったものの、次のIFOが悪くて再び昨日につけた今年の安値に迫っている。ドルは全面高となりドル円も101.90台まで上伸。米企業の決算発表も大きなところはほぼ一巡した。今晩はアメリカ発のイベントは少ない。もう一度ドル円ショートにトライできるかどうか、米国株の動きに注意せねば。


日本時間 18時30分
 


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