どうも104円台が重くなりつつなってきて、この後の行方が気になるドル円であった。昨日のアジア時間ではドル円、ユーロ円ともに重い足取り。そして欧州序盤ともなると、ユ-ロ円は137円ちょうど割れをターゲティング。私もそれに乗ろうと思った。ユーロ円を136.99で売ったのだが、そこからは全然走らない。
ああ、またタフな時間が続くのかなと思って、とりあえずストップ注文だけ@137.20で置いておいた。グローベックスでの米国株も若干の調整に入っているとはいえ、まだまだ歴史的な高値圏にステイしているので、これが弾みをついて上がってくるようだと、その時は文句なくユーロ円を買い戻すつもり。
するとドル円もユーロドルも急激に下がりだした。欧州株も米国株も下がっている。これは何か悪材料、たとえばイスラエルとかウクライナで情勢が悪化したのかもしれないと思った。ドル円もユーロドルも20ポイント以上の値下がりをしてきて、ユーロ円も50ポイント級の下げとなっている。別に悪材料が出ることを当てにしたポジショニングではなかったが、下がってくれる分には心地よい。
ニュースなどが出そろう前に、どこまでクロス円の下落、つまりリスクオフが継続するのかは、画面に張り付いてプライス注視でいくしかない。そうこうするうちにニュースもチラホラ出てきて、ウクライナの南東部で親ロシア派に町が占拠されたとか、ロシア軍がウクライナ国内に侵入してきたという話しだった。地政学的なリスクを高めるには十分過ぎるものであった。
しかし何が起こったのか世の中で判明してしまうと、すぐにマーケットはレギュラライズの態勢へと入っていく。リスク回避の動きは1時間も続かなかった。グローベックスでの米国株が戻しのピッチを速め出してからは、ユーロ円も戻しを急ぎはじめた。
ユーロ円は136.43まで安値を付けたが、136.50を越えてくると戻しは速かった。私も急いで買い戻したが、136.63で買うのがやっと。とにかく材料視されなくなり、株価も元のレベル近辺まで戻しきってしまい、ドル円などもニュースの出る前のレベルに完全に押し戻されてしまった。
ニューヨーク時間ではアメリカの経済指標は良いものが並んだ。それもあってか、米国株は完全に前日の終値近くまで戻しきって、再び歴史的な高値圏にアプローチ。また債券相場も堅調で、昨日は質への逃避が進んだ瞬間もあったので、ドイツもアメリカも長期金利の低下は継続となった。
今晩はCAPMくらいしか目立ったイベントはない。欧州時間では昨日と同じく、ウクライナ問題がクローズアップされるだろう。私としては104.00をバックに、ドル円のショートを作っておきたいと考えている。
日本時間 15時30分
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