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 FRBに利下げ圧力を強めているのは事実だが、昨日のニューヨーク序盤でベッセント財務長官も追加利下げについて言及した。そもそも雇用統計が下方修正されるほど悪かったならば、利下げももっとスムーズに開始されただろうということ。その分も含めて次回の金利会合では50ベーシスの利下げをしろと要求している。

 言っている内容はもっともなことだが、これまでの慣例を大きく破るものである。財務省は為替について、FEDは金利について責任を持つということで、各々の役割分担を明確にしてきたのだ。それを踏まえた上でのトランプ大統領に迎合した発言であるならば、後々、越権行為だとの誹りを免れない。

 また一方で日銀の金融政策についても見解を述べている。関税問題の不透明感が薄くなってきた現状においても、利上げに踏み切らないでいる植田総裁の慎重姿勢に疑念を抱いているのだ。

 これだけベッセント長官の発言を額面通りに受ければ、ドル円の売り材料であるのは明確だ。しかしドル円は下げるには下げたが、実に緩慢なものだった。米国株が史上最高値を更新している中では、リスクオンから来るクロス円の買いフローが途絶えないのであろう。いつしかユーロ円は再び173円台に近づいているし、ポンド円も200円台に乗せてきている。

 この発言に大いに反応したのは本日の東京時間に入ってからだった。ドル円は146円台ミドルまで下落し、史上最高値を連日で更新した日本株も反落。そうなるとクロス円も全面安となった。今晩は米PPIの発表があるが、インフレ鈍化となればさらに下値トライとなるかもしれないが、米ロサミットのゆくえも原油価格も含めてドル相場の変動要因となり、乱高下には注意したいところ。

日本時間 15時00分

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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2025年8月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX！の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください

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