金曜日は日銀の追加緩和で、円の独歩安となった。109円台で始まったドル円が、アジア時間のうちに111円台までジャンプアップ。そしてクロス円も強い。日本株が大幅高になって、今年の最高値も超えてきた。リスクテークの流れは海外市場でも継続して、欧州株も高い。日銀の緩和が次のECBのアクションを後押しするだろうという楽観的な見方が台頭したからだ。
ニューヨーク時間になるとドルの全面高となる局面もあった。ドル円が112円台に乗せてきて、同じくドルが買われるという形でユーロドルは1.24台に突入。ニューヨークの時間での為替相場の7値幅は、それまでの値幅よりも小さくなってしまったが、それでもドル円やユーロ円は3円以上の急騰を演じた後も、その高値圏を維持して終了。
ニューヨーク時間で小動きだったのは為替相場だけではない。米国株もすでに大きく上昇して始まった後は、実にレンジの狭い動きとなった。問題は日銀の緩和の直後につけたグローベックスセッションでの高値を、米国株はニューヨークのコアタイムでは届かなかったことだ。これが上のシコリになるようであれば、リスク調整はいつ迎えてもおかしくない状態であるのは事実だ。
今日は日本がお休みだが、為替相場も不安定さを増しているだろうから、値動きには要注意!
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