先週末はドル円が112円台まで乗せてきて、ほぼ高値圏で終了した。日足で見ると、大きな陽線で上ヒゲがないのだから、翌日、つまり週明けからはさらに高値追いを期待させる形である。どんどん高くなっても、まだ買い切れていないことを示す絵図だからだ。そう見られていた週明けの為替相場だったが、やはり急上昇してのスタートとなった。早朝からすでに飛んで始まっており、112円台の後半で止まっている。すでに追加緩和で上がった金曜日の高値を50ポイントも跳ね上がったところ。マドは完全に開いている。
金曜日のドル円の高値は112.47だったので、下値のメドはマド埋め完了となる112.47である。逆にいうと、その手前はどんどん押し目があれば拾っておけというテクニカル面からの要請である。早朝のセッションで113円台乗せはならなかった。
高いところに長くいた分、高いところで買ってしまったというロングのシコリも出てくるだろう。値段は徐々に下がってきた。私は教科書通りに112.60でビッドして、112.45でロスカットする注文を出した。マド埋め完了で用なしだからである。
昼間に見ていたが、なかなか来ないので、112.66で買った。もうちょっと待てば買えていたのだが、来なくてポジションができないリスクを冒すことに比べれば、多少のコスト悪化はいなめない。あとは海外勢任せだ。素直に円売りの方向で動いてくるのか。それとも日銀の追加緩和はただ単にサプライズだけでしかなかったのか。
ドル円は112.90くらいまで上がってきたが、ここから数ポイント上が早朝の高値である。引っかかったところである。ここも教科書的に対処するしかない。私は112.93で利食い売りをして、新規のポジションメークを113.05でストップ注文を出しておく。113円台に乗せたら、さすがに10ポイントだけでも跳ね上がるだろうという目論見である。
私のポジションがなくなって間もなく、113円台に乗せてきた。すぐにロング転したわけだから、わざわざ売らなくてもよかったのにとも思われるが、これは売るべきところで売る、買うべきところで買うを実践しているに過ぎない。
さて113円台乗せからは、思ったよりも勢いが強く上昇した。114.40あたりまでノンストップで上昇した。端っこでは売れないが、下がってきたのをある程度、確認できた113.31では売ることができた。
しかしここも押し目は浅く、すぐに上昇を始めた。私は夜に人と会う約束をしていたので、その後のマーケットは参戦しなかったが、夏時間の終わったニューヨーク時間で、早々に114円台まで乗せてきたようだ。
今日はちょっと調整モードが優勢となっている。ここ2日間で値動きの大きな展開が続いてきているので、依然として値が軽い。ポジションを持ったら、フットワークの軽いポジショニングが必要になりそうだ。ポジションを少なめにして大きな値動きに耐えられるようにするか、もしくは損切りの幅を小さめに設定して、すぐにでもポジションを入れ替えられるようにしておかねばなるまい。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)