さて月曜日にドル円が117円台をつけて、その直後に115円台のミドルまで急落した。そして海外市場を通じて116円台ミドルまで戻してきた。日足では下ヒゲがとても長いものを残してしまった。つまり下サイドにショートのシコリが残っているだろうというのが、テクニカルの要請だ。そこで昨日はドル円の押し目買いが基本となると思われた。私も当然、ドル円を拾おうと思って待ち構えている。
欧州序盤ではドル円は116.60~116.70あたり。ここから見えるのは、もうすぐそこは今年の最高値であるということだ。ここから買っていくのは、いかにも出遅れている。どうせ買うならば117.05を上抜けしてからでよいだろう。チャンス待ちはひたすら押し目である。
そして18時すぎに自民党の役員会議で、安倍首相が解散の意向を表明したという報道が流れた。予想通りのことではあったのだが、それでもマーケットでは何かフレッシュな動きがないか、気になってしまう。ドル円は10ポイントほどあがっただけ。19時から会見するといっていたが、それでようやく117円台にワンタッチ。しかし月曜日の117円台乗せのときと同じで、すぐに下がってきた。
安倍首相の話の内容は何も目新しいものはなく、増税先送り、補正予算に取り組むなど、すでに織り込み済みのものばかりであった。衆院選挙での勝敗ラインを自公で過半数としたことくらいであろうか。ドル円は上値の重さに耐えきれず、116.40あたりまで下落。一回目の押しではどこまで落ちるのかわからないので、ここでは買えな~い。しかし2回目の押しでは買うことができた。この後しばらくは116.40から116.70あたりまでの狭いレンジにスタックした。
結局、海外市場ではクロス円が上昇した。ドイツの景況感が良かったことで、ユーロ買いが優勢となった。ユーロドルは1.25台まで戻しきって、ドル円も117円台のちょっと手前まで上昇。米国株が歴史的な最高値を更新し、リスクテークが続いている。
そして本日のアジア時間では、ドル円が117円台を突破してきて、そのまま今年の高値を更新。117.40あたりまで上がってきている。そして高値張りつきとなっている。衆院選挙が終わるまでは円売りの地合いが続くのかもしれない。
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