昨日の欧州序盤では、ドル円は118.90アラウンド、ユーロドルは1.1360あたりだった。ここ最近のコアレンジをまったくはみ出していない。またつまらないレベルでの小さい上下動で済んでしまうのかと思われた。イエレン議長の発言の後は、ドル金利は短期も長期も上がりにくくなっており、それが回りまわってドルの上値も抑えてしまっている格好だ。
22時半にアメリカの経済指標の発表がたくさん予定されていたが、その前までにユーロドルは軟化。1.13台の前半まで押し込まれていた。そして経済指標の中身はマチマチであったが、ドルの上昇でマーケットは反応した。ユーロドルが1.13台を割り込んできたので、何度も止められている1.1280-90あたりに注意していたが、15分くらいで下抜けしてきた。
欧州時間でのユーロドルの高値から比べると、すでに100ポイント近く下がってしまっているのだが、重要なサポートを割れてきたことについていきたい。私も恐る恐るユーロドルを売りこんでいった。みなもそう思っていたのだろう、走り出すと早い。私が売れたのは1.1261がやっとであった。
ユーロドルは急速に下がったが、第一段階では1.1240をちょっと触ったくらいまで。すぐに自分のコスト近辺まで吹き上がってきて、早くも損切り態勢に入った。すぐにでも買い戻したいところだが、ブレークしたポイントである1.1280までは我慢したい。だからそこに買い戻しのストップ注文を置いてある。
なんとか損切りレベルまでこないことを祈るだけだ。利食いできるところで安易に利食いしていたら、お金はしっかりと残すことはできないし…。あらかじめリスクを取ることを承知でポジションを持ったのだから、ある程度の我慢は必要だ。
経済指標をどう解釈したものか。米国株が始まる前までにドル金利は長期も短期も上がってきた。特に債券相場の下落が著しい。これは間接的にドルロングにとっては好材料だ。理由はわからないが、ともかくもドルがもっと上がっても良い環境にはあるわけだ。米国株が始まるとようやくユーロドルも再度の下げを敢行し、1.12台の前半まで降下。
私は眠くもなってきたので、1.1208でやれやれという感じでユーロドルを買い戻した。その後、ユーロドルは1.11台にも突入。そのまま安値圏でステイして、ニューヨーククローズを迎えている。
これでイエレン議長の示唆した「利上げ急がず」というマーケットの流れは完全に反転した。ちょっとドルショートのポジションが短期的にたまりすぎたのも、ドル買いを促している。今晩も経済指標はたくさん出るが、ユーロドルが昨日の安値である1.1184を触れるかどうかに注目したいところ。つまりはテクニカルな動きに注視しなければならないだろうということ。
日本時間 15時10分
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