昨日の欧州序盤では、ドル円は123円台の後半だった。これは124円ちょうどをはさんで行ったり来たりのつまらない相場展開がずっと続いていることを意味する。そして日に日に動く値幅も小さくなってきていた。買っても売っても時間の無駄になるだけで、とても儲けるためにポジションを作りたいと意欲の沸く状態ではないのだ。
いくら週の後半に経済イベントが詰まっているといっても、動意薄にもほどがあるというものだ。ユーロドルのほうもパッタリと動かなくなってしまい、いつ見ても大台は1.09台である。まったくこちらの気持ちまで萎えてしまう…。
何もすることがないので、ドル円を124.04とかで売ってみる。もし下がっても123.90アラウンドで買い戻すつもり。だから利食いのターゲットとしては15ポイントもない。実につまらない目標設定だ。その代りに損切りも8ポイントくらいまでとする。なんだか超短期のトレンドフォローに従事しているようだ。でもこんなに動かないのでは、仕方がない。
結局はニューヨーク勢の参入までに利食いすることはできたが、いかにもつまらない動きだ。そしてニューヨーク時間はもっと動かなくなるだろうと思って、早々に寝ることにした。しかし夜中にはちょっとした動きがあった。ロックハート総裁が9月利上げの可能性が濃厚だという見方を示したのだ。言っていることは普通のことである。
しかしあまりにも材料がなかったところに出たことなのだろうか、かえってマーケットは必要以上に反応した。ドルの全面高に傾いたのだ。ドル円も今週の高値を超えてきて124.40までつけている。ユーロドルも1.08台をのぞいた。
そしてそのドル高の流れは今日のアジア時間にも引き継がれている。朝からドル円は堅調で、124円台ミドルまで上昇に昨晩の高値も7ポイントほど更新。ユーロドルも1.08台に沈んだ後は安値模索のかたちとなっている。
今晩の注目は民間の雇用調査であるADPである。予想では21万人から22万人の増加が見込まれている。まあ、22万人台以上の数字が出れば、週末の雇用統計も安心だということで、素直にドル買い相場となりそうだ。ドル円も125円台まで到達するかもしれない。
これは9月利上げが決定的になる一因となるかもしれないからだ。しかし予想を下回った場合は、8月を通じてつまらないレンジ相場になることを覚悟しないといけなくなりそうだ。
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