昨日の欧州序盤では、ドル円は119円台の前半まで緩んできていて、ユーロドルは1.15ちょうどを挟んでの動きだった。注目の中国株は上がらないまでも、下値攻めをすることはなかったので、マーケットには安心感が戻りつつあった。
グローベックスでの米国株は相変わらず大きな振れで動いており、まだ堅調かどうかも定かではない。ドル円は前日に120.39まで上がっており、これが目下のところ上値のメドである。反対に下がるとなったら、118円台がサポートになっているようにも見えるが、そこを通り過ぎると116円台まで何も見出せない。
ドル円は目立った動きはないが、ユーロドルがスピードこそないものの、着実に下がってきた。中国が連日の金融緩和に動いたのも効いたのかもしれない。ドルが強ぶくんだまま、ニューヨークオープンを迎えた。経済指標が良かったことも手伝って、ドル高が顕著になった。
私も遅ればせながらもドル円を買ってみたりもしたが、やはり119円台の後半では120円台が重しに見える。すぐに損切りの手はずとなった。しかもダドリー総裁が9月利上げは遠のいたとコメントしたことで、ドルはさらに売られたりもした。ドル円は119円台の前半まで差し込んで、これは欧州時間から見ると、ちょっと驚きの押しであった。
私は寝てしまったが、その後のニューヨーク時間では米国株が大きく上昇。それが市場に安心感を与えることになって、マーケット全体がリスクテークの流れとなった。6日続落していた米国株もこれでストップするのかと思えば今が買い時だとする向きも当然出てきて、ニューヨーク終盤にかけても株価は一段高。ドル円もきれいに120円台のちょっと手前まで戻しきった。
そして早朝のセッションでドル円は120円台に乗せてきた。私も120.06で買っていった。米国株がものすごく高く終わったことを確認した日本人が、朝からリスクテークでマーケットの参入してくるのを期待してのことでもある。
やはりドル円は120.35あたりまで上がりはしたが、やはり一昨日の高値である120.39が引っかかりどころとなってしまった。私はそのあたりを警戒していたので、120.29で売ってポジションを手じまいした。
今週はドル円は大きく動いた割には、ちょっと119円台を中心にした動きにスタックしてしまいそうだ。中国の景気減速や原油安など、外部環境は全く変わっていないからだ。突っ込むのも怖いし、積極的にリスク性の高いものを積み上げていく状況にもない。
日本時間 15時20分
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