先週は前半でマーケットの変動性が異常に高まった。中国の人民元の切り下げが原因だとされるが、切り下げ直後の影響は少なかったので、やはり中国株の急落などが直接の原因だろう。
月曜日にドル円は116円台まで突っ込んだ。しかしすぐに118円台まで戻し切ってもいたので、よほどに下値近辺でステイするのは嫌がったのが見て取れる。
あとは反発をどう捉えるかなのだが、存外に速く120円台まで戻してきた。これはドルの動きとしてはユーロドルも同じである。そして金曜日の欧州序盤では、ドル円は121円ちょうどを挟んでのレベルで始まった。
ユーロドルも1.12台だったので、週の高値である1.17台からは500ポイントほどもドル高に戻ってきていることになる。 私もむろんドルブルのスタンスだ。どこまでドルが上昇するかはわからないが、戻る力が強いのは事実だ。
ただしドル円もそうだが、ドルの下げたところからの半値戻しレベルが近付いている。ドル円だと121円ちょうどアラウンドだ。つまりこのあたりではちょっと揉むかもしれない。テクニカル的にも引っかかりどころになってしまうかもしれないためだ。だから121円台でのロングメークには細心の注意をして、買い場を探すことになる。
私は日付が変わる前に寝てしまった。夜中にはドル高がいっそう進んで、ユーロドルは1.11台に沈んで、ドル円も121.50あたりまで上がったようだ。ニューヨーク終盤にはドルの利食い売りも出てきたが、週足で見ても、ドルは高値圏で引けることになった。
週明けの今日はFTの記事が話題になっている。中国が株価買い支えをしなくなるという報道だ。これによって早朝のグローベックスセッションでは米国株は大幅安を演じている。まだ為替相場のほうには大きなインパクトはなく、ややドル安といった感じだ。資本市場の揺らぎに合わせて、今晩は一転してドル売りで攻めたいところ。ドル円の121円台は売っておきたい。
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