金曜日は昼間に人民元が下がらなかったことで、マーケット全体が急激にリスクテークに傾いた。とくに日本勢が白目をむいて、株やドル円を買いだしたりもした。ドル円は簡単に118円台まで復帰し、ちょっと過剰反応のような感じに見える。
そして118円台の前半で動かなくなった。リスクテークを続けていくには、あまりにも根拠薄弱だったからだろう。夜にはアメリカの雇用統計という重要な指標も待っている。
その雇用統計だが、ADPなど民間調査と同じく、たいへん良い結果となった。就業者数が30万人近くも増加しているというのだ。市場はファーストアクションでリスクテーク。つまりドル買いと株買いで進行した。ドル円も昼間の高値を超えてきて、118.75あたりまで上昇。
しかし20分ほどしかリスクテークは続かず、すぐにドル円は発表直前のレベルまで後退。後はニューヨーク時間では依然として安いままである原油相場を嫌気して、次第にリスク回避の流れが強まった。
あれだけグローベックスセッションで大きく上げていた米国株も、ついには前日比でマイナス転。ドル円も117円台に逆戻り。週の安値にまで押し戻されて、そのまま安値引けとなった。
今日は日本が休みだが、金曜日に買い過ぎた分の投げ売りのポーションにとって、どのくらいの値段の調整が必要なのか、見届ける必要がある。
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