■スイスから来た新しいFX会社!
新しいFX会社の紹介って久しぶりかも。今回、紹介するのは2015年11月からサービスを開始した「デューカスコピー・ジャパン」。耳慣れない名前かもしれないが、以前にこんなニュースをお伝えした。
【参考記事】
●スイス金融機関がアルパリジャパン買収!いったいどんな会社? MT4は使えるの!?
アルパリジャパンを買収し、日本でのサービスを開始したスイスの会社がデューカスコピーだ。
スイスでは以前、数百のFX会社が乱立していたが、政府の超厳しい規制により淘汰が進み、厳選された数社だけが営業を続けている。その1つがデューカスコピーの親会社である「デューカスコピー・バンク」。
親会社の名前に「バンク」の名前がついているとおり、れっきとした銀行だ。スイスといえば金融のイメージがあるし、上記のように厳しい規制をクリアした会社だから安心感があるかも。
■独自の「ECN」で取引できる
デューカスコピーって普通の人にはなじみが薄い名前でも、海外口座を利用するような超上級者には以前から知られていた会社でもある。大きな特徴があるからだ。
それがデューカスコピーが運営する独自の「ECN」(電子商取引ネットワーク)である「SWFX」(スイスFXマーケットプレイス)。ECNっていわば私設の為替市場で、SWFXには世界の大手銀行などが多数参加している。
日本ではFX会社がディーラーを雇ったり、専用のプログラムを用意したりして顧客からの注文を、「買いと売りが同じくらいあるから相殺させよう」なんて操作するのが一般的。つまり、取引の相手方はFX会社だ。
それに対して、為替の取引市場を提供して参加者同士の取引を仲介だけするのがECN。取引の相手方は、形式上FX会社となるものの、実態としては銀行なり、他の投資家なりが取引の相手方ということになる。
日本ではセントラル短資FXの[ウルトラFX]や、「CURRENEX」(カレネックス)とつながったYJFX!の[C-NEX]なども同じくECN方式だ。ちなみに、SWFXはカレネックスともつながっている。銀行や証券会社だけでなく、他のECNもSWFXに参加しているため、流動性は非常に高い。
【参考記事】
●【徹底解剖】2014年大注目のNDD(3)NDD口座比較の隠れたポイントとは?

■悪意あるスリッページなんてない! スキャルピングもOK!
ECN方式のデューカスコピーでは、大きな注文だからといって約定が遅くなったり、不利なレートになったりすることはなく、もちろん悪意ある約定のスリッページなども発生しない。
【参考記事】
●あなたは経験したことがありますか?怪しいスリッページやレートずらしを…
こうした特徴って、特に大きな量を取引する人に向いている。一部のFX会社では取引約款で「短時間での注文を繰り返し行う行為」、つまり、スキャルピングを禁じているところもあるが、ECNならOK。まったく問題ない。

■スプレッドは狭いけれど、手数料は外付けなので注意
気になるのは取引コストだが、デューカスコピーのスプレッドは変動する。
米ドル/円を見ていると、0.1銭から0.4銭程度の時間が多いようだ。本社であるデューカスコピー・バンクでは過去の平均スプレッドが見られるが、NY時間の平均が0.34銭、欧州時間が0.31銭となっていた。

かなり狭いスプレッドだが、気をつけないといけないのは手数料。スプレッドのほか、取引手数料がコストとなる。
取引手数料は取引金額や証拠金の残高などによって、下記のように変わる。取引量の多い人、多くの証拠金を入れて取引している人ほど有利な手数料体系だ。

*1 直近30日間の取引量合計
*2 入金額から出金額を差し引いた金額
「200万円の証拠金を入れて、過去30日に米ドル/円を6000万通貨取引した」という人なら、1万通貨あたり18円。つまり、1米ドルあたり0.18銭相当となる。これにスプレッドを加算したものがトータルの取引コストだ。
コスト面から見ても、取引の多い人ほどメリットを出しやすい口座だということになる。
デューカスコピーには、取引コスト圧縮につながる…
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