ドル円がめっきり重くなった。先週まで114円台まで戻ろうとしようとしていたのに、もう110円台を目指す動きとなっている。たった1週間前のことでしかない。もちろんイエレン議長の発言が効いているのは言うまでもない。しれでも先週末の雇用統計で、ドル円が下がったのはビックリものだった。
内容だけから判断すると、4月利上げをやってしまってもいいでのはないかという中身である。そんなに利上げに悲観的になるほどのこともなかった。やはり指標の結果というよりも、喜んで113円台の後半まで買い上げてしまった後の、敗戦処理が続いているのだというべきだろう。
そういうわけで、もうドル円は買えない状況になってきた。後はどこで売り込むかだ。昨日の欧州序盤ではドル円がやや盛り上がってきて、111円台の中盤を超えてきた。まあ112円台に乗せるのは無理だろうと考えて、ストップゾーンを112.00に設定した。
そこから逆算して、できれば111.80アッパーで売れればよいと思う。しかし欧州時間の為替相場はあまり動かず、ドル円は111.55から111.65までで縮こまっている~。うーん、なんとも動きようがない。
夏時間に入ってニューヨーク勢は21時半辺りから活発に動き出す。そのときにドルは下がり始めた。ドル円は111.50を割ってきて、ユーロドルも高い。ついに売りそびれてしまったわけだ(涙)。
23時の経済指標まで待ったが、ドル円はまったく戻らなかった。翌朝は早いので、私は111.70で売り注文を出して寝たのだが、この注文はできなかった。
111.30あたりでアジア時間に帰ってきたドル円だったが、東京オープンとともに早々に110円台に突入。今年の最安値も十分に視野に入ってきた。私もやっと110.98で売りこむことができた。
しかし東京時間の午前での差し込みは110.80あたりまでで、私も長い時間持っていたような気分もするが、結局は10ポイントしか取れなかった。半日かけての攻防も、たったこれだけに終わってしまった。
今日は日本株が大きく下がって、再びリスク相場が意識され始めている。イエレン議長の発言からしばらくは金融相場が続いていたので、ちょっと注意を要する。経済指標はいろいろと出る予定だが、どれも重視されないだろう。ドル円の新安値とユーロドルの上伸に気をつけたいところ。
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