■2015年に導入のピーク!? 未来チャート的なツール
過去の相場をもとに、未来の相場を自動で予測してくれる未来チャート的なツール。自分でチャート分析をすることが難しい初心者や多忙な兼業トレーダーにとっては、トレード戦略を練る上で心強い味方になりそうなツールです。
未来チャート的なツールは、FXプライム byGMOの「ぱっと見テクニカル」やセントラル短資FXの「みらいチャート」をはじめ、数年前から提供しているFX会社がいくつかありますので、すでに利用したことがあるという方も結構いるかも。
2016年4月現在では、このほか、外為どっとコムの「ぴたんこテクニカル」やヒロセ通商の「さきよみLIONチャート」、JFXの「未来予測チャート」などでも利用することができます。ただし、利用できるのは、基本的に各FX会社の口座開設者限定です(利用条件は、会社によってあったり、なかったりする)。
すべて確認したワケではありませんが、おそらくこれらのツールの開発元は、いずれもCentillion Fintech(センティリオン・フィンテック)。FX会社各社で提供されているツールは、名称や細かなスペックに違いはありますが、基本的な機能や見た目はよく似ています。
昨年、2015年は、このツールを導入するFX会社が多く見られました。紹介したヒロセ通商やJFXは、2015年にツールを導入したFX会社の1つです。
【参考記事】
●ザイFX!で2015年を振り返ろう(4)FX界でも下町ロケット!特許侵害訴訟発生
以前にも、このツールを導入しているFX会社を一覧にして紹介したことがありますが、当記事ではもう少し機能やスペックに踏み込んで、各社が提供しているツールの特徴について、紹介してみたいと思います。
■基本機能は、形状比較分析とテクニカル指標のシグナル
まずは簡単に、未来チャート的なツールの基本機能を確認しておきましょう。ここでは、外為どっとコムの「ぴたんこテクニカル」を例に紹介していきます。
このツールの基本機能は、「形状比較分析を用いたチャート予測」と「テクニカル分析に基づいて表示される売買シグナル」の2つ。プラス、おまけ機能的な「テクニカルランキング」が搭載されているケースもあります。
外為どっとコムの「ぴたんこテクニカル」には、紹介した全機能が搭載されており、それぞれ「みらい予測チャート」と「お天気シグナル」、そして、おまけ機能的なテクニカルランキングは、「ランキング」という名称で提供されています。
同様のツールを導入しているFX会社であっても、売買シグナルについては、搭載していないケースが見られますので、このツールのメイン機能は「形状比較分析を用いたチャート予測」ということになりそうです。
以下、「みらい予測チャート」と「お天気シグナル」を具体的な画面イメージ入りで紹介します。
<「ぴたんこテクニカル」の基本機能>
・ みらい予測チャート
過去チャートの中から現在のチャートと似ている形を抽出し、似ている度合が高い順に第一近似~第三近似まで3つの予測チャートが表示される。形状比較分析という分析手法がもとになっている機能
おまけ的な機能として、テクニカル指標をもとに売買傾向が強い順に並べられた「ランキング」という機能も利用できる(下の画像右側)
・ お天気シグナル
移動平均線やMACDなど7つのテクニカル指標から発生した売買シグナルが左側の「シグナルパネル」に表示され、右側の「テクニカルチャート」上にはシグナルが発生した足に「売り=↓」、「買い=↑」を示す矢印が表示される
「お天気シグナル」という名称のとおり、シグナルパネルには、「総合判断」という項目があり、買い傾向が強いとお日様マーク、売り傾向が強いと傘マークが表示されるしくみ
いかがでしょう? これなら、誰でも簡単に使えそうですね。
外為どっとコムの「ぴたんこテクニカル」に…
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