■実はホリコ・キャピタル・マネジメントの一角にあった
そんな、ニューヨークのマンハッタン島の中心にあるフィスコNYだが、ファンドマネージャーとして有名な堀古英司さんが最高運用責任者を務めるホリコ・キャピタル・マネジメントのオフィスの一角にあるそうだ。
堀古さんといえば、有名なファンドマネージャーで、テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」や「ワールドビジネスサテライト」など、数多くのメディアに出演している金融のプロフェッショナル。
さらに、ホリコ・キャピタル・マネジメントの公式サイトのプロフィールを見ると、堀古さんは東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)の為替資金部で「ドル・円」を担当していたとある。
つまり、為替のインターバンク市場の最前線で売買する、バリバリのディーラーでもあったのだ。ファンドマネージャーに加えて為替ディーラーの経験もあったなんて……これはちょっと意外だった。
そんなプロ中のプロが近くにいる環境から配信されている情報って……これは興味が湧かないはずがない。
■同じ情報でも日本と米国ではとらえ方が違うことも
「フィスコNYで働いているのは、私ひとりです。基本的に米国時間に発表される経済指標や金融政策、当局の発言など、金融市場を動かすような政治イベントなどの情報をリアルタイムで配信しています。
そういった情報を受けた市場の反応や、各金融機関のエコノミストやストラテジスト、さらにはヘッジファンドマネージャーの分析や見解などを、可能な限り紹介しています。
また、同じ情報でも日本と現地(米国)ではとらえ方が違うので、こうした違いを読者のみなさんに理解してもらって、トレードに役立てていただけたらと思っています」

いくつものモニターが並ぶ平松さんのデスク。ここから米国時間に起きたニュースをリアルタイムで配信している
ニューヨークからもリアルタイムで配信しているフィスコのニュースだが、こちらはザイFX!以外にも、各FX会社に配信しているほか、ロイターやブルームバーグといった通信社の専用端末でも配信されている。
■為替ディーラー時代のネットワークをフル活用した取材
そして、冒頭でも少し紹介したように、平松さんはテレビ東京や日経CNBCに出演しているほか、市場関係者への取材も日々こなしている。
「メディアへの出演については、テレビ東京の『ニュースモーニングサテライト』と日経CNBCの『夜エクスプレス』に出演しています。
どちらも電話で1分~5分程度出演して、ニューヨークから為替概況を伝えています。
取材については、外資系銀行やヘッジファンドの人にすることが多いですね。過去にイギリスの銀行の日本支社に勤めていたことがあって、その時に構築したネットワークから情報を得ています」
為替のインターバンク市場の最前線でトレードしていただけあって、そのネットワークの広さもさすがの一言だ。
「取材方法で一番多いのは電話で、相場が大きく動いているときなどはメールやSNSなども活用しています。
今は、SNSでもいろいろな人が情報を流してくれているので、Twitterなどで情報を集めることもありますね」
ニューヨーク・マンハッタンにあるフィスコNYでホットな情報を配信している平松さん。続いては、米国大統領選挙の行方をメインに為替相場の動きについて聞いてみよう。
【参考コンテンツ】
●為替の取れたてニュース
(「フィスコNY・平松京子さんに聞く(2) トランプ大統領誕生なら米ドルは上がる?」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・庄司正高)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)