■トランポノミクス期待で米ドル/円は109円台到達
みなさん、こんにちは。
トランポノミクス(※)への期待から、上昇トレンドが鮮明となった米ドル/円は今週(11月14日~)も続伸。
(※編集部注:「トランポノミクス」とは、次期米大統領のドナルド・トランプ氏とエコノミクス(経済学)を合わせた造語で、トランプ氏が掲げる経済政策のこと)
11月16日(水)には一時、110.00円に迫る109.76円まで急騰。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
これで、当コラムで紹介してきた米ドル/円の目標値、109円台に到達。
【参考記事】
●レーガノミクス再来か。トランプ次期大統領のトランポノミクスのもと、ドル/円は109円へ(11月10日、西原宏一)
●原油上昇と金反落が米ドル/円をサポート。105円突破すれば109円台へ上昇濃厚!(10月13日、西原宏一)
109円台では私も含め、2カ月近く米ドル/円のロングをキープしていたヘッジファンド勢も、いっせいに利益確定の米ドル売りに出て、米ドル/円は上げ渋り。
本稿執筆時点では再び108円台後半に反落しています。
今週(11月14日~)の急騰で、9月の日銀金融政策決定会合から始まった米ドル/円の上昇トレンドは、トランポノミクスを材料に109円台まで加速し、ひと相場終了。
1週間で約9円近く急騰した米ドル/円ですので、いったん調整局面へ。
(出所:CQG)
■米ドル/円は調整後、112円がメド。来年には115円も
ここで、米ドル/円の動きをチャートで確認してみます。
まず、今年(2016年)の米ドル/円の上値を阻んでいた2つのレジスタンスは超えています。
(1)75日移動平均線=102.88円
(2)日足・一目均衡表の雲の上限=102.45円
そして、200日移動平均線(=106.47円)もブレイク。
(出所:CQG)
さらには、200週移動平均線(=108.47円)も上抜きつつあり、テクニカル分析の観点からすれば、劇的に円安方向に改善しています。
(出所:CQG)
では上値のメドですが、2015年の米ドル/円の高値である125.86円と、今年(2016年)の米ドル/円の安値である99.02円の38.2%戻しが109.27円。
これが戻しの最初のメドとなり、今週(11月14日~)、まずこのレベルに到達。
調整後の次の高値メドは50%戻しとなる112.44円。
そして、来年(2017年)になるのでしょうが、61.8%戻しの115円。
(出所:CQG)
米ドル/円は調整局面に入り、いったんもみ合うものの、上昇トレンドは変わらず。
今回のトランポノミクス相場は、リスクオン/オフの文脈ではなく…
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