■トランポノミクス相場は米ドル高が特徴
今回のトランポノミクス相場は、リスクオン/オフの文脈ではなく、米ドル高相場というのが特徴。
【参考記事】
●トランポノミクスが「株高・円安」を促進!? ドル/円は押し目買い継続、次は109円へ!(11月14日、西原宏一&大橋ひろこ)
そのため、豪ドルなどの資源国通貨も対米ドルでは下落過程に。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
■ユーロ/米ドルはパリティを目指す展開に
注目はユーロ/米ドル。
今年(2016年)のユーロは、英ポンドに主役を譲り、大きな動きがないまま年末を迎えようとしていました。
ところが、米大統領選をきっかけにユーロ/米ドルも下落開始。
以下は、当コラムで何度かご紹介したユーロ/米ドルの月足チャートです。
【参考記事】
●長期もみ合いのユーロに反発の兆しアリ! 米利上げ観測後退による米ドル安がカギに(8月18日、西原宏一)
この月足の超長期サポートラインがずっとユーロ/米ドルをサポートしてきましたが、このラインが1.06ドル台ミドルに位置しており、ユーロ/米ドルも神経質な展開に。
(出所:CQG)
昨年(2015年)は多くのマーケット参加者がユーロ/米ドルのパリティ(=1.0000ドル)割れを期待して、ユーロ/米ドル相場は盛り上がりを見せていました。
ただ、結果として、思惑ははずれ、ユーロ/米ドルは大きく反発。
そして、今年(2016年)は主役を英ポンドに譲ることに…。
【参考記事】
●Brexitの影響により1年で約67円暴落したポンド/円が反発! 米ドル/円への影響は?(9月8日、西原宏一)
今回は、そうした思惑がまったく高まらない中、ユーロ/米ドルは静かに下落している相場となっているので要注意。ユーロ/米ドルはパリティを目指す展開になりそうです。
1週間で一気に109円台まで急騰し、いったんもみ合いに入るも上昇トレンド継続の米ドル/円、そして、ユーロ/米ドルの動向に注目です。
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